かつては, 3つのM(Military power, Money, Mission)によって, 国の繁栄や世界への貢献が図られてきた。これからは, 何をもって立国の基盤とし, どのように国際社会に貢献していくのか新しい道を模索するなかで, わが国は科学技術創造立国という目標を定めた。未踏の科学技術分野に挑戦し, 創造による知的資産をもって世界文化の発展に寄与していくのである。そのためには, 担い手となる青少年を育てることが最も重要な課題となる。目標に向けて現実とのギャップをどう埋めていくか, 当財団が試みた"青少年が科学技術に親しむ環境づくり運動", とりわけ創造性の育成に重点を置いて述べる。
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