平成元年3月に告示された「学習指導要領」による新教育課程が平成6年度から実施され3年が経過した。その中で, 理科(化学)においては探究活動, 課題研究が特色とされているが, これは, 観察・実験を通して自然に親しみ, 自然に対する科学的な見方や考え方, 科学の方法の習得, 問題解決能力などが培われることとされている。しかし, 実は, 旧教育課程でも同じ目標が掲げられていた。つまり, 理科(化学)の学習における基本は, 常に「観察・実験を通して豊かな自然科学的感性の育成」こそにあるからである。観察・実験は, 常に生徒をわくわくさせる。
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