小学校では,「理科」という教科書で習ってきたことが,中学校に入ると「理科第1分野,第2分野」という設定にかわる。これだけでも入学当初の生徒達は,とても新鮮なことだという。中学校生活は,義務教育9年間の仕上げの3年間である。その中で,理科教育に関しては,「物理」「化学」[生物」「地学」の4つの分野を一通り学ぶまさに最後の機会となっている。高校に進めば,理科の学習は4つの分野の内のいくつかの選択で終わるであろう。そのこともふまえて,人として生きていく上での大切なことをたくさん含んでいるこの中学校理科の内容をしっかり理解し,その後の進路でも科学を身近に感じながら生きていってほしい,そして,男女問わず,一人でも多くの生徒が高校で理科系コースを選択してほしい,と願いつつ,いつも生徒に向かっている。
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