日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
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1991 巻, 1 号
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  • 藤田 眞作, 小山 行一, 小野 茂敏
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    インスタントカラー写真に用いるo-スルホンアミドフェノール色素放出剤の分子設計における知見を述べる。この化合物の色素放出能力は,酸化と加水分解による。これらの効率が,ベンゼン環の置換基によって,大きく変化することを見いだした。とくに,相当する酸化体(o-キノン・モノスルホンイミド)の加水分解の副反応を調べ,それがt-ブチル基の立体障害により抑止できることを見つけた。一方,放出されるアゾ色素の堅ろう性は,アゾ成分中の電子供与基の存在で向上することを示した。色素放出剤の合成設計においては,o-アミノフェノール中間体の合成経路を種々検討した。その中から,ベンゾオキサゾールを経由する経路を開発した。Beckmann転位によるベンゾオキサゾールの合成法,スルホニルクロリドの合成条件,2-メトキシエトキシ基の導入方法,キノンの新規還元法を述べる。この研究によって,この色素放出剤を用いるインスタントカラーフィルムが,実用化された。
  • 中林 浩俊, 西脇 克彦, 角田 範義, 上野 晃史
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    複合酸化物の酸点発現の原因を知るため金属アルコキシドの共沈法およびTio2とSno2の物理的混合法で調製した2種の複合酸化物についてその構造と酸特性を比較した。粉末X線回折,ラマンスペクトルによると,前者はTiO2,とSnO2,の固溶体を形成し多量のTi-O-Sn結合を持つことがわかった。しかし,両者の酸特性を比較したところ,両方ともH0=-3.0の強酸点を持ち.各組成比における単位表面積あたりの酸量にも大きな差はみられなかった。これは,Ti-O-Sn結合が酸点に影響を与えないことを示している。
    一方,TiO2粉体,SnO2粉体を用いて粒子径と酸特性の関係を調べたところ,両粉体とも粒子径の減少とともに酸強度が増加することが確認された。また,両粉体についてその酸量をアンモニアの昇温脱離法で求めたが,明らかに微粒子の方が大きかった。これらの結果から,TiO2,SnO2およびその複合酸化物とも酸化物微粒子の生成が強酸点の発現に寄与すると結論した。
  • 矢田 智, 高木 弦
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 20-24
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    8族金属触媒によるメントン1とその異性体であるイソメントン2の還元アミノ化反応の選択性と立体化学について検討した。1の反応生成物は第一級アミン異性体のネオメンチルアミン4,メンチルアミン5とネオイソメンチルアミン6であった。第一級アミン異性体の生成率は5%Pd-C>5%Ru-C≧5%Rh-C>5%Pt-C>Raney-Co>Raney-Niの順で収率24~84%の問であった。5%Pd-C触媒では3種類の第一級アミン異性体中,4が45%の収率で最も多く生成したのに対し,5%Ru-C触媒では6が41%の収率で最も多く生成した。このように,触媒による第一級アミン異性体の生成物分布の違いは反応中間体のP-メンタン-3-イミン3と3のエナミン形,3-P-メンテン-3-アミン10との間でエナミン形-ケチミン形互変異性化が生じ,これらに対する水素付加速度の違いによって説明した。また,12の反応ではまったく第二級アミンや第三級アミンの生成は認められず,その原因を1,23の官能基に対する置換イソプロピル基の立体障害によって説明した。一方,2の還元アミノ化反応では1にくらべて反応が進みにくい。しかし,2の反応によって得られた第一級アミンの生成物分布は1の反応の結果と似ている。2の反応では21に異性化して反応が進行したことを示唆した。
  • 佐伯 淳, 瀬戸 康博, 関 均, 石沢 伸夫, 加藤 誠軌, 水谷 惟恭
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 25-31
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    アークイメージ浮遊帯法により陽イオン伝導体であるSrCeO3およびSrCe0.95Yb0.05O3-a結晶を育成し,それぞれの構造を粉末X線回折図形のRietveld解析により決定した。精密化には,Glazerが提案したひずんだペロブスカイト型構造モデルを使用して行った。SrCeO3は斜方晶のPnma(No.62)で,格子定数はa=6.1473(2),b=8.5803(5),c=6.0066(2)Åで,SrCe0.95Yb0.05O3-aではa=6.1409(2),b=8.5783(7),c=5.9997(4)Åであった。SrCeO3とSrCe0.95Yb0.05O3-aとの精密化された構造パラメーターは,誤差範囲内で一致し,イッテルビウムの固溶は構造そのものには影響を与えないことがわかった。また,陰イオン八面体は[100]軸および[001]軸に対して13.2℃,[010]軸に対して10.7℃傾斜し,かなり大きなひずみを生じているが,これはSrCeO3の許容因子tがO.91とペロブカイト型化合物の中では小さいためだと考えられる。育成した結晶内部には複雑な双晶構造がプリセッション写真および偏光顕微鏡写真から観察された。この構造は,育成後の段階的な相転移の際に生じたもので,陰イオン八面体の傾斜に対応していた。
  • 北島 圀夫, 伊串 純一, 田草川 信雄
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 32-39
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    層電荷の異なる Na 型テニオライト系雲母 [NaxMg3-x Lix(Si4O10)F2; x=1.0, O.8, 0.6]を各種雰囲気下で加熱処理したところ,層電荷の大きい雲母(x=1.0,0.8)の膨潤性は加熱処理温度が高く,また加熱時間が長いほど低下した。ただし,空気中では700℃以上では熱分解が起こるため,密閉容器中で加熱処理し,熱分解を防止する必要があった。膨潤性が低下するとイオン交換能も低下した。これは,加熱によってb軸値が減少し,赤外吸収スペクトルのSi-Ob(底面酸素)の関与したe11吸収帯のみが低波数側にシフトすることから,層間陽イオンが四面体層のhexagonal holeへ移動することによって層間域構造が変化するためと考えられた。hexagonal holeへ入り込んだイオンは水和能を失うものと考えられる。イオン交換体(Ba-,Ni-交換体)でも同様に加熱によって膨潤性が低下し,e11吸収帯がシフトしたが,層間イオンの小さなNi-交換体の方がシフトが大きく,これは小さい層間陽イオンの方がhexagonal holeへの移動が激しく生じるためと考えられた。Ba-交換体ではBa2+イオンがK+イオンと同程度に大きく,層間域に安定な配位多面体を形成できるため非膨潤化が起こると考えられる。これに対し,層電荷の小さい雲母(x=O.6)では,層間結合が本質的に弱いことに起因して,加熱しても膨潤性はほとんど変化しなかった。
  • 森 聖年, 三島 直人, 平谷 和久, 中村 啓治, 井村 久則, 大橋 弘三郎
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 40-43
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Poly[N-(8-hydroxy-5-quinolyhmethy1)-4-sulfamoylstyrene]樹脂(PQS樹脂)を合成し,銅(II)のPQS樹脂への吸着挙動をバッチ法により検討した。PQS樹脂はポリ(クロロスルポニルスチレン)樹脂(2%スチレンジビニルベンゼン共重合体,100~300メッシュ)樹脂と新たに合成した5-aminomethy1-8-quinolino1とを反応させることにより得られる。元素分析値からPQS樹脂中の8-キノリノール残基の含量はO.97mmol/g-樹脂であった。銅(II)に対するPQS樹脂の吸着容量はO .13mmol/g-樹脂である。PQS樹脂の保水量は1gあたり1.36gで,イミノ二酢酸キレ一ト樹脂のそg-れと同程度であり親水性の大きな樹脂といえる。PQS樹脂は2mo1・dm-3塩酸中でもかなり安定であるが,1mol・dm-3水酸化ナトリウム溶液中では徐々に分解し8-キノリノールが遊離する。1.Omol・dm-3塩化ナトリウムを含む1.0×10-4mol・dm-3銅(II)溶液20cm3とPQS樹脂50mgをpH3.5で30分聞ふり混ぜると銅(II)は定量的に吸着され,コバルト(II),ニッケル(II)および亜鉛(II)から分離可能である。pH2.7では銅(II)(1.0×10-4mol・dm-3)と同濃度のニッケル(II)が共存しても銅(II)のPQS樹脂(50mg)への吸着率は変化しないが,銅(II)に対して50倍量のニッケル(II)が共存すると吸着率の約10%が減少する。一方,銅(II)に対して50倍量の亜鉛(II)が共存しても,pH2.7~3.3では銅(II)の吸着率は変化しなかった。
  • 柿並 孝明, 野津 高志, 米丸 聡, 岡本 厳, 新升 洋一, 梶返 昭二
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 44-49
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    芳香族アミン1 (主として電子求引性基を有するアミン) の酢酸溶液に,安定で取り扱い容易な固体塩素化試薬である benzyltrimethylammonium tetrachloroiodate (BTMA ICl4)を,室温や70℃ 加温下で作用させると,クロロ置換芳香族アミン2が好収率で得られた。さらに得られた2の硫酸溶液に,氷冷下で亜硝酸ナトリウムを作用させてジアゾニウム塩とした後,30%-ボスフィン酸を作用させて還元すると,クロロ置換芳香族炭化水素3がかなりの好収率で得られた。
  • 林 理生, 滝戸 俊夫, 田坂 浩明, 富澤 伸行, 板橋 国夫
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 50-56
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    2- ナフトール1または1-ナフトール2は酢酸3aまたはプロピオン酸3b,フェニル酢酸3c,3-フェニルプロピオン酸3dと三フッ化ホウ素存在下に反応させると,ナフトール環がアシル化され,ホウ素が結合,配位したアルキル置換 difluoronaphthodioxaborinium 分子内塩 4a-d, 5a-d がそれぞれ収率よく得られた。これらのアルキル置換 difluoronaphthodioxaborinium 分子内塩を等モルの Vilsmeier 試剤 (DMF/POCl3) と反応させると,ジメチルアミノメチレン化を経て閉環し,鮒応する3-置換ベンゾクロモン類6b-d,7b,7dが高収率で得られた。しかし, naphthodioxaborinium 分子内塩のうち 4a,5a,5c では 2-(ジメチルアミノ)ビニル型化合物 8a,9a,9c を生成するにとどまった。これらは酸処理によってベンゾクロモン誘導体 6a,7a,7c に導かれた。また 8a,9a と臭素との反応はプロモ置換ベンゾクロモン誘導体 6e,7e を生成した。さらに, 4a と 5a と2倍モルの Vilsmeier 試剤との反応ではホルミル置換ベンゾクロモン誘導体 6f,7f が生成した。また,これらの反応経路について検討した。
  • 青木 三奈子, 石原 篤, 加部 利明
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 57-62
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ピロール水溶液を低圧水銀灯で光照射し,水溶液中でのピロールの光重合機構を調べた。光照射後のま試料の吸収スペクトルには酸素が存在する場合のみ,ビピロールに相当する270nmの吸収が現れた。また,液を酸性にして光を照射するとテルピロールに相当する320nmおよび460nmにピークが現れ,これらのピークの生成速度はプロトン濃度に依存した。ピロールのプロトン化反応で生成すると考えられる2,5-ジ(2-ピロリル)ピロリジンを合成し,その酸性水溶液に光を照射すると,ピロールの酸性水溶液に光を照射したときと同様の吸収スペクトルが得られた。このことから,酸性水溶液中では,ピロールは主にプロトン化しながら重合していることが示された。また,ピロールの酸性水溶液に光を照射するとH2が検出されたことから,光による脱水素反応も起こっていることがわかった。以上の結果から,ピロールは酸素が存在する場合のみ環同士のカップリングが起こり,酸性条件下では光によってピロールのプロトン化反応が促進され.プロトン化重合が起こっていることが明らかになった。
  • 石井 裕子
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 63-70
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    シュウ酸カルシウムは水溶液中で一般には一,二,または三水和物の混合物沈殿として生成する。高温では一水祁物のみが生成するが,本研究によれば少量のクエン酸あるいはリンゴ酸ナトリウムの共存の下で二水和物のみが生成し,やや多量のクエン酸またはリンゴ酸ナトリウムの共存の下で三水和物のみが生成した。シュウ酸カルシウムー水和物の溶解度は6×10-5M程度で二水和物および三水和物が一水和物よりやや大きい。一水漁物の溶解度は100℃ではわずかに大きくなった。シュウ酸カルシウムの一,二および三水和物沈殿の形態はそれぞれ長い六角形板状,八面体および平行四辺形板状である。二および三水和物は不安定で水中で約10分煮沸すると一水和物に転移した。シュウ酸カルシウムー水胸物沈殿の結晶核は誘導時間の測定からCa3(C2O4)3n・H2Oと推定できた。シュウ酸カルシウムー水和物および二水和物は植物の葉または茎に見いだされたものと沈殿粒子との形態を比較し,またX線回折によって同定できた。植物中のシュウ酸カルシウム結晶は極めて安定で一水和物に変化するには1時間以上煮沸することが必要であった。
  • 山本 統平, 竹内 淳, 末政 健, 山本 忠弘, 蒲池 幹治
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 71-74
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    50vol% の貧溶媒存在下,60℃でスチレンとメタクリル酸メチル (MMA) のラジカル共重合を行った。メタノール系では仕込み MMA モル分率 20% で白濁し, 30%以上では白濁せず,ゲル状共重合物が沈殿した。しかし共重合速度 (Rcp),共重合組成,モノマー反応性比,重合度は良溶媒系と類似の結果が得られた。ヘキサン系では仕込み MMA モル分率が 20% の時白濁せず 40% 以上では白濁した。 20~60% の範囲ではメタノール系にくらべてRcpがかなり小さいものの,共重合体組成,重合度は良溶媒系と変わらず 80% の点を無視して得たモノマー反応性比も大差はなかった。しかし,仕込み MMA モル分率 80% で,共重合体中の MMA 組成が非常に大きく,重合度も大きい。共重合体組成が PMMA に近いため,沈殿した成長ラジカルが,共重合体に吸蔵された MMA と反応したと考えられた。
  • 山岡 昭美, 松井 哲治, 池本 勲治
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 75-82
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    オゾン酸化したポリプロピレン (PP) およびそれにメタクリル酸メチル (MMA) をグラフトした共重合体の融解結晶化,および再融解挙動を DSC により測定し,つぎのことが判明した。
    オゾン酸化 PP の融解ピーク温度,結晶化ピーク温度はいずれもオゾン酸化時間とともに低温側にシフトする。オゾン酸化 PP の再融解ピークはオゾン酸化の進行につれて2本に分裂し,高温側のピーク温度の低下はわずかであるが,低温側のピーク温度のそれは大きい.高温側のピークは試料内部にあってオゾン酸化されなかったPP分子の結晶の融解に対応し,低温側のピークは試料表面にあってオゾン酸化を受けた PP 分子で構造が比較的ルーズな結晶の融解に対応する。グラフト PP の融解挙動はグラフト化の進行とともに融解ピーク温度が若干低下し,その範囲も広くなっている。一方,溶融状態からの結晶化ピークは2本に分裂し,高温側のピーク温度は不変であるが,低温側のピーク温度はグラフト率 (DG) とともに低温側にシフトする。以上の結果はX線回折法によって求めた結晶化度の結果と一致する。
    さらに,グラフト共重合体の等温結晶化挙動を DSC を用いて測定し,その Avrami 係数から未反応の PP がまず結晶化し,その後 MMA 側鎖をもつ真のグラフト PP 幹ポリマーもしくは MMA 側鎖によって幾分阻害された PP が結晶化することがわかった。
  • 井筒 雅, 塩谷 敏明, 福島 正義, 種谷 新一
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 83-88
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    繊維構造チーズの品質は,これを引き裂いたときに観察される糸状物の多さで評価しており,この品質特性を繊維性と呼んでいる。従来,繊維性の評価は,目視による官能検査で行っていた。ここでは,官能検査に代わって画像解析手法を応用し,繊維性を客観的に数量化することを試みた。繊維構造チーズを引き裂く過程で,生成する糸状物と,切断し消滅する糸状物の差が繊維性として評価される。繊維性は,画像解析から求めた糸状物の面積で数量化できた。繊維性の測定では,試料の厚さ 1cm, 引き裂く速度 1cm/s とし, 4cm 引き裂いたときの糸状物の面積を求めればよい。繊維構造チーズは,その温度が 25℃のとき,高い繊維性を示すことが示唆された。
  • 佐藤 正徳, 小沢 泉太郎, 荻野 義定
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 89-92
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    The pressure dependence of the substrate affinity of the subsite-1 of an immobilized glucoamylase was studied, using the hydrolysis of maltose as a test reaction and gluconolatone as an inhibitor. The pressure dependences of the substrate affinities of the subsite-2, and subsite-3 were also studied, using hydrolyses of maltose and maltotriose as test reactions. The pressure range used was 0.1-98 MPa and the temperature was 25±0.1°C. The inhibition effect of gluconolactone upon the maltose hydrolysis was enhanced by pressure (Table 1), giving a volume change of -14±4cm3⋅mol-1 for the subsite-1-inhibitor interaction. A hydrogen-bond formation between the subsite and a gluconolactone molecule would be responsible for the volume change observed. The affinity (A2) of the subsite-2 and the affinity (A3) of the subsite-3 were 21.9 and 5.6 kJ⋅mol-1, respectively. These values were almost unchanged by the increase in the applied pressure (Table 2).
  • 蓮実 文彦, 中戸川 貢, 日向 正和, 中田 伸治, 大倉 一郎
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 93-96
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    The regeneration of nicotinamide-adenine dinucleotide (reduced form, NADH) by the reduction of NAD+ with hydrogen gas was carried out in the p resence of the hydrogenase f rom Alcaligenes eutrophus. The syntheses of formic acid and isocitric acid were performed by combinations of the above system with formate dehydrogenase and isocitrat e dehydrogenase, respectively. The conversion of CO2 to formic acid was 0.2% after 12 h, and the conversion of 2-oxoglutaric acid to isocitric acid was 11.4% after 24 h.
  • 石塚 庸三, 今井 久雄
    1991 年 1991 巻 1 号 p. 97-99
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Eggshell was treated by hydrogen chloride drop method, an d the adsorptions of water vapor and carbon dioxide were studied at the temperature of 20°C. The amounts of adsorption of both water and carbon dioxide increased with increase in calcium chloride content, and also increased with decrease in particle diameter. The amount of water adsorption was about 7-8 times that of carbon dioxide adsorption. SEM micrographs showed that spherical particles were obtained in samples containing 40 mol% of calcium chloride. It is concluded that eggshell treated by the hydrogen chloride drop method could be used for economical adsorption of water and carbon dioxide.
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