雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
3 巻, 6 号
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  • 吉田 順五
    1941 年 3 巻 6 号 p. 253-259
    発行日: 1941/06/01
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
  • 田島 節夫, 三室 芳雄
    1941 年 3 巻 6 号 p. 260-263
    発行日: 1941/06/01
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
  • 高橋 敏男, 工藤 清
    1941 年 3 巻 6 号 p. 264-270
    発行日: 1941/06/01
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    吾々の行つた直角圓錐形落錘の自由落下に依る積雲の衝撃試驗から次の結論を得た。
    (1) 資料の積雪が均一等質にて雪粒が小さく測定器に比し, 充分資料が大きい(厚い)時は殆んどすべての雲に對し次のことが云へる。『落錘の衝撃により生じたる雪面の窪の體積は衝撃の全エネルギーに比例する』即前述の (2)式H=Wh/Vで硬度を定義することが可能である。
    (2) 但し資料の雲層が薄きに過ぎ又軟か過ぎる時は本測定器にては測定不能のことが屡々あり, 逆に硬きに通ぎる時(窪が小に過ぎ)も同様である。依つて軟雪用及硬雪用として少くとも二種類(又は現在使用のものより輕く且つ廣範圍に荷重を加減し得るもの)の測器を持つことが必要である。或は現在の測器より可及的大型のものを造ることも考へられる。
    (3) 塑性を持つた積雪の硬度を調べやうとすれば,必然的に粘性に就いての研究が必要である。恐らくは硬度は粘性と最も密接な關係にあるものであらうから。
    (4) 雲質に依つては氷の如き彈性體から,粗目雪のあるものに見られる脆弱性多きもの, 或は寒冷時の粉雪の如き全く粉體と考へられるもの等があるから,廣い範圍の物態に就いて充分の研究が必要である。
    (5) 最後に本測定法と異る他の硬度測定法の試験の必要なことは云ふまでもない。
    以上の諸項口を指針として,吾々は今後硬度に關する研究を續行して行く考へで居る。
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