積雪が固体面と付着する場合には, その界面は,
1.融雪が一度もなかつた場合。 (昇華型)
2.界面がとけて水膜となつている場合 (水膜型)
3.一旦とけた水膜が氷結した場合。 (氷結型)
の3種類の場合に大きく分けられる。この中昇華型と水膜型の二つの場合について付着力を測定した。疎水性界面の付着力減少効果を見るために, 固体面としてはガラスとPolytetrafluorethyleneを用い同時に付着力の測定を行つた。いずれの場合もPolytetrafluorethyleneではガラス板の50~70%程度の付着力であつた。傾斜角法で確めたPolytetrafluorethyleneの接触角は前進接触角90。, 後退接触角60°の程度である。同じ方法でガラス板を試験した場合は4~5°及び0°であつた。
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