雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
48 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • ベーンの形状効果
    栗山 弘, 伊藤 広
    1986 年 48 巻 3 号 p. 133-140
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    ベーン剪断試験器で雪の剪断強度を測定する場合の,ベーンの形状及び寸法が剪断強度に及ぼす影響を調査するために,低温実験室において,自然積雪及び低温実際室に保存したしまり雪を対象として,剪断試験を実施した.
    使用したベーンは幾何学的に相似な4種と,非相似の4種である.試験の結果次のことが判明した.
    (1)ベーンの剪断周速度を等しくすれば,相似なベーンによる剪断強度は変らず,寸法の結果は現われない.
    (2)非相似のベーンでは,べーンの高さに対する幅の比を大きくするほど剪断強度は増大する.ただし,剪断周速度が増大すると,剪断周速度による剪断強度の変化が相対的に大きくなり,ベーンの形状効果は現われない.
  • 渡邉 善八
    1986 年 48 巻 3 号 p. 141-148
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    流動溝の理想的な配置は,すべての街区(公道で囲まれた最小の区域)の周りを溝がとり囲むようにすることである.そのためには,先ず給水と排水の幹線を傾斜に沿って1本おきに平行に配し,幹線給水路から発した支流が街区の周りを階段状に斜走して排水路に達するという形式が望ましい.また実地調査によると,流雪溝の水は,それと等体積の雪を流すことができる.それで,雪を流し去るのに必要な流水量は,その溝へ単位時間に投入される雪の体積,即ちその地域の降雪量,道路や街区の排雪率,投雪能率などによって決定される.
  • 村松 謙生
    1986 年 48 巻 3 号 p. 149-157
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    本報は雪を利用した野菜の貯蔵に関する試験結果をとりまとめたものである.北陸地域では,積雪の低温・多湿条件を活用してダイコン・キヤベツなどを貯蔵することができる.しかし,積雪深や根雪期間は年次間変動が大きいので,貯蔵を開始する時期に注意するとともに,少雪年次には凍害,多雪年次には積雪の重圧に対する回避策,あるいは貯蔵期間を延長するための覆雪や融雪制御などの対策が必要である.雪中貯蔵の可能な期間は,積雪条件や貯蔵を開始する際の野菜の処理などによって異なるが.ダイコン・キヤベツは90~100日,ハクサイは50~80日,ニンジンはさらに長期間の貯蔵が可能であった.また,雪中に貯蔵した野菜は糖度が増したり,生体重が増加するなどの現象が認められた.これらはいづれも食味の向上につながる興味ある現象である.基礎的な実験結果をふまえて,貯蔵総量が約300tに達する実証試験を行ない,低コスト・大量貯蔵の可能性を得た.
  • 小島 賢治
    1986 年 48 巻 3 号 p. 159-167
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
  • 和泉 薫, 小林 俊一
    1986 年 48 巻 3 号 p. 168-170
    発行日: 1986/09/30
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
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