雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
82 巻, 6 号
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  • 大廣 智則, 萩原 亨, 花塚 泰史, 高倉 清, 中村 広美
    2020 年82 巻6 号 p. 299-316
    発行日: 2020年
    公開日: 2022/12/07
    ジャーナル オープンアクセス
    NEXCO 東日本北海道支社が管理する高速道路では,凍結防止剤を100m 区間毎に自動散布するスマート凍結防止剤散布システムが2015 年度冬期から使われている.スマート凍結防止剤散布システムでは道路管理者が自動散布システムに関与する補完システムが重要な役割を担っている.本研究では,2018年度から導入した補完システム(以降,2018年度版補完システム)による凍結防止剤散布作業実施判断のプロセスと,2018 年度版補完システムによる低減量を明らかにする.2018 年度版補完システムは,2015年度から使われた補完システム(以降,2015年度版補完システム)を改良し,スマート凍結防止剤散布システムによる100m 区間毎の凍結防止剤自動散布を道路管理者が選択しやすくすることを目的とし開発した.2015 年度版補完システムと比べ,2018年度版補完システムにより100m 区間毎の凍結防止剤自動散布の利用回数が271 回増え,凍結防止剤を122.7 t 低減できたことを明らかにした.また,2015 年度版補完システムおよび2018 年度版補完システム利用時において凍結防止剤散布量は減少したが,冬期間における高速道路の安全性や快適性の低下はなく,冬期路面管理によるサービスレベルは保たれていたことも明らかにした.
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