ファルマシア
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50 巻 , 2 号
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目次
オピニオン
  • 髙柳 輝夫
    50 巻 (2014) 2 号 p. 95
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    東京は御茶ノ水,神田川に架かる聖橋の近くに湯島聖堂はある.さらにその中に建っていた昌平坂学問所(昌平黌),そこに深いかかわりをもつ人物の1人に幕末の儒学者 佐藤一斎がいた.彼が著した「言志後録」に“春風接人,秋霜自粛”,すなわち“春風をもって人に接し,秋霜をもって自ら粛む”という言葉がある.筆者が初めてこの言葉に接した時,大きな感銘を受けた.昼夜を分かたず病気で苦しむ患者の方々に,有効で安全な医薬品を早くお届けしたいという想いや,医薬品の適正使用の実現に貢献したいという願いと基本的に符合する思想であると感じたからである.そして,永らく休眠していた日本薬学会 医薬化学部会の創薬懇話会が復活し,その最初の創薬懇話会(富山)において講演の機会をいただいた際,「春風と秋霜―医薬品と創薬をめぐって」という標題とした.6年前のことである.
    佐藤一斎についてもう少し書く.1772年に美濃国の岩村藩の家老 佐藤信由の次男として江戸・浜町で生を受けた.幼くして読書を好み,水練・射騎・刀槍に優れていたという.後に,朱子学の宗家の塾長となり,多くの門下生の指導に当たった.さらに1841年,70歳で昌平黌の儒官(総長)に就任した.そして,佐久間象山,山田方谷,渡辺崋山等の高弟を育成するとともに,一斎の教えが,幕末から明治維新にかけて新しい日本を造ることに貢献した多くの指導者達に大きな影響を与えたと評価されている.
    一方,この頃のヨーロッパに目を転じると,1830年に解熱・鎮痛作用があることが経験的に知られ,実際に治療に使われていたセイヨウシロヤナギから活性物質が分離され,サリシンと命名された.さらに,1838年にはサリシンから結晶が単離され,サリチル酸と名付けられた.早くも1857年にサリシンは日本に伝わり,米沢藩の医師堀内敵斎が著書「医家必携」でヤナギの葉の効用に言及し「この薬,苦味,収斂,解熱の効あり.近世,柳皮塩あり,撤里失涅といふ」と記している.佐藤一斎が活躍していた頃,ヨーロッパを舞台として,現在でも盛用されているアスピリンの登場(1899年)に向けて着々と準備が整っていたということになる.
    前述したように,筆者は医薬品の創製や適正使用の実践には“春風接人,秋霜自粛”という思想が極めて貴重なものであると考えている.すなわち,医療従事者の方々,製薬企業や医薬品流通企業の役員と従業員の方々は,医薬品の特性を的確に理解するとともに,患者や生活者の方々のために医薬品の品質,安全性が確保され,有効性が最大限に引き出される状況を作るという,厳しい仕事に真摯に取り組むことが何よりも大切である.
    ご承知の通り,現在,後発医薬品の使用促進への課題,スイッチOTC医薬品に関する諸課題,さらに一般用医薬品のインターネット販売(OTC医薬品のネット販売)における諸課題等々,医薬品をめぐる多くの解決すべき課題がある.これらの課題はそれぞれ極めて重要なものであり,長期的視点の下,早急な決定・解決が期待されるが,検討の過程において「医薬品は情報と一体となってはじめてその目的が達成できる」という基本が忘れられることがあってはならない.そして,薬学教育の場でも医薬品を創る立場ならびに医薬品を使う立場から“春風接人,秋霜自粛”に沿った考え方が一層尊重され,採り上げられることを強く望みたい.
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Editor's Eye
挑戦者からのメッセージ
  • 岡本 佳男
    50 巻 (2014) 2 号 p. 105-107
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    生体が光学異性体に対して高い識別を示すために,キラルな医薬品については,より有効な片方の異性体からなる光学活性な医薬品の開発が非常に重要であることは,今日ではごく当たり前のこととして知られている.しかし,今から20年前はキラルな合成医薬品の多くは,光学異性体の等量混合物であるラセミ体として用いられていた.その理由の1つは,キラル化合物の純度(鏡像体過剰率,ee)を微量で正確に決める手段がなかったためである.本稿では,今日,光学異性体の分離,分析に最もよく利用されている高速液体クロマトグラフィー(high-performance liquid chromatography;HPLC)用のらせん高分子からなるキラル固定相(カラム)の開発について,筆者が行った研究を紹介したい.
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薬学がくれた私の道
最前線
  • 浅井 禎吾, 大島 吉輝
    50 巻 (2014) 2 号 p. 112-116
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    天然物探索研究,いわゆる“ものとり”の醍醐味は,ヒトの想像力をはるかに超える新規な構造や薬理活性を持つ化合物を手にするところにある.しかし,今では胸躍るような新規物質との出会いはなかなか期待できず,やっとの思いで単離したものが既知化合物であったということは,天然物研究者なら誰もが経験したであろう.
    最近,次世代シーケンサーの登場によってゲノム科学が目覚ましく進展した.その結果,これまで多種多様な二次代謝物が見いだされた放線菌や糸状菌にあっても,そこにはいまだに多くの生合成遺伝子が利用されないまま埋もれていることが分かってきた.未利用生合成遺伝子は新規天然物の新たな鉱脈かもしれない.ここ数年,ゲノム情報に基づく手法や転写制御を利用する手法に加え,難培養微生物ゲノムを利用するメタゲノム法など,未利用生合成遺伝子を活用して新規物質を取得する新しいスタイルの天然物研究が急速に進んだ.本稿では,我々が近年力を入れている,エピジェネティック制御による未利用生合成遺伝子の活用と,そこで得られた多様な天然物を紹介したい.
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最前線
  • 牧昌 次郎
    50 巻 (2014) 2 号 p. 117-120
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    ホタルは世界的には約2,000種類棲息しているといわれ,日本では46種類が確認されている.幼虫期はすべて発光が確認されているが,成虫でも発光するのはこのうちの21種であり,幼生期に水棲のホタルは国内ではゲンジとヘイケ,クメジマの3種が確認されている.その他は陸棲である.水棲のホタルは世界的にも珍しいようだ.
    ホタル生物発光は,ホタル発光酵素(ルシフェラーゼ)と有機化合物のホタル発光基質(ルシフェリン),酸素,ATP,マグネシウムイオンがかかわる化学反応である.またホタルの発光色は,黄色く見える560nm程度の光である.ホタルは成虫になると摂食しなくなる.ホタルの光は「命の光」であり,そこにも日本人の琴線に触れるはかなさがあるのかもしれない.ホタルの光は「冷光」といわれ,高い発光効率(41%)のため発熱を伴わない光である.
    ホタル生物発光系は,ライフサイエンス分野での標識技術として基盤的な技術になっている.最近は,脳神経学や腫瘍学,再生医療の実用化にかかわる技術として,in vivoイメージングが注目され,生体内深部可視化に資する長波長発光材料のニーズが国内外で非常に高くなっている.そこで筆者はホタル生物発光型長波長発光材料を創製し,実用化(国内外に販売)した.以下に,その経緯をまとめる.
    1.なぜ発光するのか
    「ホタルは何のために光るのか」は,現在のところ,結論は出ていないようである.雌雄の出会いや,互いのコミュニケーションなど,諸説ある.ここでは,その1つを紹介する.
    太古の地球は現在のような環境ではなく,その環境で生きていた生物にとって,急激に増加してきた酸素は「毒」であったと考える「酸素解毒説」である.発光機構が既知の生物発光では,発光に酸素が必要である.体内の酸素を効果的に除去する化学反応機構として,発光反応があると考える説である.
    2.ホタル生物発光機構
    ホタルの生物発光機構は,図1に示すようである.ホタル発光基質:ルシフェリン(1)が発光酵素内部でATPと反応して,ピロリン酸(PPi)が脱離し,発光基質はAMP化され活性化体2となる.その後,続けて酵素内部で酸素と反応し,不安定な高エネルギー状態のジオキセタノン3となり,これが二酸化炭素を放出・分解することでオキシルシフェリン4の励起状態が生成する.4の励起状態から基底状態へ失活する際に放出される光が「ホタルの光(ca.560nm)」である.また,発光基質を有機合成する時にはD-システインを使う,このため天然発光基質をD体と呼称することもある.L-システインから合成した光学異性体(L体)は,発光活性がないのみならず,強く発光を阻害する.
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セミナー
  • 河田 興
    50 巻 (2014) 2 号 p. 121-126
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    2012年度から小児薬物療法認定薬剤師の研修制度が開始され,小児薬物療法にかかわる薬剤師の専門性を認定する制度が始まった.この新しい認定薬剤師制度が小児薬物療法へ与える影響や期待は大きい.はじめから小児向けに開発された薬剤は少なく,成人への薬物投与に比べ小児への薬物投与には一定のリスクは避けられず,小児薬物療法認定薬剤師はそのリスクを小さくする役割が期待されている.小児に使用する薬の約7割は添付文書に小児への投与量の記載がなく,情報入手が困難な場合が多い.適切な情報を盛り込んだ添付文書などを通じて,世の中にある情報を広く知らせることが大きな課題である.
    こどもは「風邪をひいた」「熱がでた」「咳がひどい」「食事が減った」などの理由で医療機関を比較的安易に受診する.多くの場合,こどもだけの意思で医療機関を受診することはない.そこには家族(主に母親)の暮らしぶり,考え方,交通手段,といった医療へアクセスする条件が重要である.もちろん,こどもの疾病・疾患の重症度によって受診する医療機関の取捨選択も行われている.
    そのようなこどもたちを小児科医として診療するとき,医療機関を受診する背景にある親の「何とかして欲しい」という期待と共に「クスリをください」というニーズを否定することはできない.我々小児科医は無意識にでも,本当にきちんと加療することの必要な児・疾患と,とりあえず経過を見る(クスリを提供することもあるが)ことの区別をしている.
    このような小児科診療における小児薬物療法には,次のような医学的,社会的な4つの問題点が内在している.
    問題点1:こどもの病気の9割以上は軽症で,その多くが自然治癒する(クスリがいらない)
    問題点2:こどもの病気は急変,重症化することが稀ではない(クスリはなかなか効かない)
    問題点3:こどもが適切に医療機関へアクセスできないことがある(クスリが届かない)
    問題点4:軽症例の容易なアクセスによって,限りある医療資源が浪費される(クスリの無駄遣い)
    これらの問題点はこどもの医療に限ったことではないが,現状の小児医療現場では比較的大きな問題として捉えられている.本稿では「インフルエンザとオセルタミビル」と「新生児の薬物療法」を例にとり,この4つの問題点に焦点をあてて考えてみる.また,最近の小児薬物療法の問題点について,厚生労働省の研究班の報告から紹介する.
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話題
  • 佐藤 文治
    50 巻 (2014) 2 号 p. 127-131
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    次世代天然物化学技術研究組合(略称:天然物組合)では,天然物,特に微生物産物からの創薬を長年にわたって手がけてきた大手製薬企業等の組合員企業が,自社で所有している天然物ライブラリーの組合員企業間での相互利用およびアカデミアへの普及拡大(以下,総称して「天然物ライブラリーの相互利用」という)を行い,創薬の研究開発効率を上げようという取り組みを行っている.ライブラリーの作成と維持のような人手と手間がかかる創薬基盤的な技術開発を各社で協力して行い,日本では縮小傾向にある天然物からの創薬を再度活性化させたいという狙いがある.本稿では,主に天然物組合におけるライブラリーの相互利用について述べる.
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話題
  • 鈴木 岳之, 中村 洋
    50 巻 (2014) 2 号 p. 132-134
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    近年の,特に製造業における産業空洞化が日本の経済の停滞をもたらしたことは明らかである.そのような中,医薬品という超高付加価値の「商品」を扱う医薬品産業は,今後日本において成長が期待される業種の1つである.マーケティングという観点から医薬品産業を見た場合,実は非常に特殊な業界であることが見えてくる.特に,その価格設定が市場原理により変動するのではなく,国によりコントロールされ,2年に一度切り下げられることが大きな特徴である.我々は,医薬品市場を薬学―経済学横断的に解析することを試みており,今回は薬価に焦点を当てて新たな視点を提供してみたい.
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話題
  • 佐々木 弥生
    50 巻 (2014) 2 号 p. 135-139
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    私が当財団とかかわることとなったのは,1998年に厚生省医政局研究開発振興課に在籍し,当財団の所管課の担当者の1人であったこと,1999年度補正予算において創薬知的基盤施設・設備整備事業(現在は医薬基盤研究所(以下,基盤研)難病・疾患資源研究部泉南資源研究施設)を当財団の事業として実施することとなったことに始まる.
    その後,公益法人制度の見直し,厚生労働省の事業仕分けなど目まぐるしい環境の変化があったが,本稿では当財団が創立時から継続してきた厚生労働省関係の国立研究機関との官民共同研究事業,創薬にかかわる調査事業,技術移転事業,動物実験実施施設認証事業を中心に紹介する.
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話題
  • アイラ ウルフ, 小野 一郎
    50 巻 (2014) 2 号 p. 140-144
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    米国研究製薬工業協会(PhRMA)は,米国で事業を行っている主要な研究開発志向型製薬企業とバイオテクノロジー企業を代表する団体である.患者がより長く,健康で活動的な人生を送れるよう,革新的な医薬品の推進に取り組んでいる.1958年に業界団体として発足し,1994年に研究開発志向型であることを明確に表現するため,現在の名称Pharmaceutical Research and Manufacturers of America(米国研究製薬工業協会,PhRMA)に変更した.イノベーションの促進,臨床試験の期間短縮,慢性疾患の分野を中心とした予防医療の推進,政府に対する医療制度改革への提言など,様々な活動を行っている.PhRMAの本部は米国ワシントンD.C.にあり,日本および欧州の製薬企業の米国法人を含む50を超える企業・団体が加盟している.
    PhRMAの日本オフィスは1987年1月の開設以来,在日加盟企業10社(2013年7月現在)を代表し様々な活動を積極的に展開している.行政,医療政策担当者,医師をはじめとする医療従事者,報道関係者,そして患者団体等,関係するすべての団体と直接対話を重視した活動を推進している.日本のヘルスケア分野において積極的に貢献していくため,PhRMAは在日執行委員会の下に加盟企業の専門家からなる委員会を設置している.在日執行委員会は米国の研究開発志向型製薬企業の日本法人の役員で構成され,PhRMA日本代表と緊密に連携し,イノベーションの促進,ならびに日本の医療制度に貢献する政策立案を推進している.PhRMAは,日本製薬団体連合会,日本製薬工業協会,欧州製薬団体連合会と協力して活動を展開している.
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FYI(用語解説)
  • 浅井 禎吾, 大島 吉輝
    50 巻 (2014) 2 号 p. 156_1
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    「生物間相互作用」とは,生物が互いに影響を及ぼし合うことであり,被食―捕食,競争,共生関係などが挙げられる.微生物の作り出す二次代謝物は,生物間相互作用に重要な役割を果たしていると考えられている.例えば,糸状菌が作り出すペニシリンやアフラトキシン類は,細菌との競争に勝つための抗菌物質,補食から防衛する毒素である.最近,生物間での外部刺激が,エピジェネティックに生物活性物質の生産を制御していることが明らかになりつつある.創薬リード探索の立場から寄生や内生などの生物間相互作用に着目し,その中で糸状菌が作り出す様々な生物活性物質を,ケミカルエピジェネティクスにより実験室レベルで生産させる研究が脚光を浴びている.
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  • 佐々木 弥生
    50 巻 (2014) 2 号 p. 156_2
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    米国RAND研究所が開発した方法で,ある事象に対する将来予測を行うにあたり,専門家の持つ予測能力をより客観化して活用する方法論.専門家のパネルに対して同様の質問の反復(ラウンド)による意見の集約を行うもので,2回目以降のラウンドでは前回のラウンドの集計結果と附帯意見がフィードバックされる.この過程を通じて参加メンバーは他のメンバーの意見を参考にしつつ,意見の収れんを行い,パネル全体のコンセンサスを得ようとするもの.
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  • 鈴木 岳之, 中村 洋
    50 巻 (2014) 2 号 p. 156_3
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    医療用医薬品において,当初想定した売り上げ市場規模の2倍以上かつ年間売上(薬価ベース)で150億円超となった場合,当該医薬品ならびに,場合によっては類似薬効の他の医薬品も含めて,薬価の引き下げを行うという措置のことをいう.
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  • 小暮 友毅
    50 巻 (2014) 2 号 p. 156_4
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    手術でがんを完全に切除できたと思われる場合でも,体内に目には見えない微小ながんが残っている可能性があり,これが再発の原因になっていると考えられている.このような微小残存をできるだけ減らして再発を予防するために,手術の後に抗がん剤を投与する治療のことをいう.がん種や病期により,投与する薬剤や治療期間などが異なる.
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薬薬連携つながる病院・薬局
  • 小暮 友毅
    50 巻 (2014) 2 号 p. 145-147
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    がん領域における地域連携クリティカルパス(以下,連携パス)とは,標準治療の遂行のため専門医やかかりつけ医をはじめとしたメディカルスタッフの役割分担や連携方法を示したもので,がんの治療方針ごとに設定される.手術後の再発確認や検査,がん化学療法(以下,化学療法)での抗がん薬投与やフォローアップなどを地域の医療機関でも拠点病院と同じように行えることを主な目的としている.地域完結型の医療を実現するツールとして期待されており,「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」等に定められている通り,すべての拠点病院で連携パスが整えられている.しかし,連携パスの運用方法が確立されていないため各病院の体制に運用が左右され,結果として連携パスの運用実績は拠点病院間・拠点病院内のばらつきが大きい.
    愛媛県では,国指定の県がん診療連携拠点病院である四国がんセンターと6施設の地域がん診療連携拠点病院,県指定の6施設のがん診療連携推進病院が,がん診療の中心となっており,これらの施設で統一の連携パスが導入されている.連携パスはホームページで情報共有され,運用実績も公開されている(http://www.shikoku-cc.go.jp/conference/)が,前述の通り愛媛県においても施設間および施設内のばらつきが大きいのが現状である.2013年度8月までのがん地域連携パス稼働実績は肺がんと前立腺がんが大部分を占めており,中でも肺がんが運用・算定実績ともに第1位となっている.
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専門・認定薬剤師を知る
  • 石川 洋一
    50 巻 (2014) 2 号 p. 148-150
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    小児科医,医療チームが待ち望む,小児科領域の専門薬剤師養成に向けた第一歩として,2012年に小児薬物療法認定薬剤師制度がスタートした.本制度は,日本小児臨床薬理学会と日本薬剤師研修センターが,小児科領域の薬物療法の適正化・安全確保の必要性に基づいて創設したもので,病院薬剤師,保険薬局薬剤師が共にその取得を望まれる新しい認定薬剤師として注目を浴びている.
    病院薬剤師においては,病棟薬剤業務実施加算の実施に伴い小児科病棟,新生児集中治療室(neonatal intensive care unit:NICU)での活動も増えた一方,医療チームからは小児薬物療法の安全管理に向け,より高度な小児薬物療法の知識・技術を持った薬剤師の積極的参加が求められている.また全国的に見ると,小児医療の多くは地域のクリニックで行われており,小児科医からは院外処方の安全を確保するために,保険薬局での小児薬物療法に詳しい薬剤師の更なる活躍が求められている.
    ところが米国など海外の臨床薬剤師は,ゼネラリストとしての能力を要求されるため小児科の研修も当然必須とされるが,日本では薬剤師が小児薬物療法を学ぶ機会は,大学教育の場でも臨床現場でもほとんどないのが現状である.
    そこで本認定制度では,その取得時には小児の薬物動態,疾患から薬物療法に至るまで幅広く専門の小児科医師等による講義を受講し,かつ小児専門医療施設で実務実習を行うことで小児医療の基礎を広く系統立てて学ぶことに重点を,また更新時には得られた知識を現場で実践し,さらに研修によってその能力を継続することに重点をおいている.
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数式なしの統計のお話
  • 酒井 弘憲
    50 巻 (2014) 2 号 p. 151-153
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    世の中,統計ブームである.2012年10月,トーマス・ダベンポートがハーバード・ビジネス・レビュー誌で「データサイエンティストは21世紀で最もセクシーな職業である(Data Scientist:The Sexiest Job of the 21st Century)」というセンセーショナルな記事を書いて以来,新聞やニュースを見てもビッグデータ,データサイエンティスト,統計(なかには,データねつ造,改ざんといった好ましくない報道もあるが)といった言葉を目にし,耳にしない日はないと言えるだろう.書店を覗いても,ビジネス誌で「統計」の特集が幾つも組まれているし,それまで一部の専門家だけのものであった「統計」の本がベストセラーになったりしている.ややブームが行き過ぎの感もあるが,データを扱う業務に携わっている立場からすると,脚光が当たるのは有難いことには違いない.
    こうやって見てみると,我々の身の回りには「統計」「データ」に関する情報が満ち溢れている.しかし,多くの人がそれらの言葉や情報を正しく理解できているとは言い難い.ビッグデータは無限の可能性を持った宝の山であるかのようにもてはやされ,データサイエンティストはハリー・ポッターのように玉石混交の巨大データから,いとも簡単にダイヤモンドのように有用な情報を掘り出すことができるかのような漠然とした幻想が世の中に充満している.もちろん,マスコミの情報操作も(意図するか否かは別として)多分にあるし,不親切な公的統計の提供方法などにも問題があることは確かである.
    なお,府・行政の名誉のため一言申し添えるならば,安倍内閣の日本再興計画(2013年6月14日公表)の1項目であるIT戦略で,一般国民が公的統計データをより使いやすくするための取り組み(どんな情報がどこにあるかというインデックス作りと検索窓口の一本化)を始めており,2014年度からはそれが実現化しはじめるはずである.
    常に物事を悲観的に見る必要はないが,楽観的に見すぎることも危険なことである.正しい統計リテラシーを身に付け,マスメディアに流れるデータや情報を冷静に客観的に見つめ分析することは,現代に生きる我々には必要不可欠な常識といってもよいのかもしれない.
    このたび縁あって,ファルマシア誌から「6 回の予定で,気楽に読める統計に関する話題提供を」ということで依頼を受けた.本誌を目にされる大方の読者は統計にはあまり馴染みがなく,数式アレルギーの方も少なくないと拝察する.著者自身も正直なところ,好きか嫌いかと問われれば,数式は苦手な方である.そのため,タイトルも「数式なしの統計のお話」とし,データを見る目を養うヒントや,統計にかかわりを持った人物のお話などを中心に紹介することにした.本誌の専門記事に目を通したあとで気分転換の気軽な気持ちで読んでいただき,多少でも統計に興味を抱いていただければ望外の喜びである.
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家庭薬物語
製剤化のサイエンス
  • 島村 自然
    50 巻 (2014) 2 号 p. 157-159
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    本剤は,ヌクレオシドアナログ(類似体)の一種であり,RNAおよびDNAウイルスに対して幅広い抗ウイルス活性を示すことが知られている.現在,インターフェロン類との併用によりC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善に有効な抗ウイルス薬として広く用いられており,MSD社からカプセル剤(レベトールカプセル200mg),中外製薬から錠剤(コペガス錠200mg)として発売されている.それぞれの併用薬は異なり,レベトールカプセル200mgはインターフェロンcアルファ-2b,ペグインターフェロン アルファ-2bまたはインターフェロン ベータ,コペガス錠200mgはペグインターフェロン アルファ-2aとなっている.また本剤の用法および用量は,C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善の場合600~1,000mgを1日2回に分けて服用することになっており,服用期間は48週間に及ぶ.
    当社では,レベトールカプセル200mgのジェネリック医薬品となる小型化した錠剤を開発することとした.先に述べたように,本剤の1日服用量は多く,服用期間も長い.そこで,患者への負担を少しでも軽減できるようにカプセル剤から錠剤へと剤形変更し,さらに小型化することで飲みやすい適度な大きさの錠剤とし,患者のアドヒアランス向上に寄与することを期待した.
    以上のコンセプトに基づき,鋭意検討を進めた結果,1錠中に本剤を200mg含む小型化した錠剤の開発に成功し,2011年に製造販売承認を取得した.
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トピックス
  • 藤原 栄人
    50 巻 (2014) 2 号 p. 160
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    ピロール骨格を有する化合物は,医薬品や農薬,機能性材料など様々な場面で用いられており,ピロールの簡便な合成法の開発は重要な研究課題の1つである.過去にde Meijereらおよび山本らは,銅触媒存在下,アルキンとイソシアニドを用いるピロール合成を報告している.彼らの反応は原子変換効率が良く,入手容易な出発原料を用いた有用なピロール合成法である.しかし,電子求引性基を持たない末端アルキンを用いた場合には低収率である点が問題であった.興味深いことに,最近Leiら,およびBiらは,炭酸銀を触媒に用いたピロール合成を同時期に達成したので紹介したい.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Larionov O. V., de Meijere A., Angew. Chem. Int. Ed., 44, 5664-5667 (2005).
    2) Kamijo S. et al., J. Am. Chem. Soc., 127, 9260-9266 (2005).
    3) Gao M. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 52, 6958-6961 (2013).
    4) Liu J. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 52, 6953-6957 (2013).
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  • 坂本 修一
    50 巻 (2014) 2 号 p. 161
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    リシンアセチルトランスフェラーゼ(KAT)は転写共役因子複合体の構成因子であり,ヒストンをアセチル化することで遺伝子発現のエピジェネティックな制御に関与する.また,転写因子等の非ヒストンタンパク質もアセチル化することが知られており,GNATファミリーに属するKATであるPCAF(p300/CBP associated factor)は,筋細胞への分化(筋分化)に必須な転写因子MyoDをアセチル化して活性化することが明らかになっている.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Modak R. et al., ACS Chem. Bio., 8, 1311-1323 (2013).
    2) Jin Q. et al., EMBO J., 30, 249-262 (2011).
    3) Sartorelli V. et al., Mol. Cell., 4, 725-734 (1999).
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  • 小川 優子
    50 巻 (2014) 2 号 p. 162
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    私たちの身の回りには様々な色の花が存在している.植物にとって花の色は,昆虫や鳥類を惹き付けるために役立っており,植物がどのように環境と付き合っているかを知る重要な手掛かりになると言われている.また,色とりどりの花は人の生活に潤いをもたらしてくれることから,より美しい色の花を作り出すための品種改良が盛んに行われてきた.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Tatsis C. E. et al., Phytochemistry, 92, 105-112 (2013).
    2) Price J. R. et al., J. Chem. Soc., 1465-1468 (1939).
    3) Tatsis C. E. et al., Org. Lett., 15, 156-159 (2013).
    4) Wind O. et al., Biochem. Syst. Ecol., 26, 771-779 (1998).
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  • 有光 健治
    50 巻 (2014) 2 号 p. 163
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    水中や生体試料中でも選択的に進行する“生体適応型”の反応は,細胞レベルでの生物学的現象の研究に広く利用されている.しかし,人体病理学を理解する上では細胞レベルだけでなく,より複雑な組織全体レベルでの生物学的現象の研究が必要となる.これまでに知られている生体適応型の反応は,細胞内(in vitro)で用いることができても生きている動物の生体内(in vivo)に応用することは困難なものが多かった.それは,細胞培養培地中よりも生体内の方がより多くの生理活性物質が存在することや,試薬が代謝・排泄を受けることから容易に想像できる.加えて,試薬や生成物の標的以外の細胞や組織への影響についても考慮しなければならない.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Ren H. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 48, 9658-9662 (2009).
    2) Godinat A. et al., ACS Chem. Biol., 8, 987-999 (2013).
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  • 佐藤 卓史
    50 巻 (2014) 2 号 p. 164
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    シスプラチンは,1970年代後半に臨床使用され始めてから今日に至るまで,がんの化学療法の中心を担ってきた.その機序としては,Lippardらが唱えた仮説が広く知られている.この説では,「シスプラチンが遺伝子DNAの同一鎖内の隣接グアニン塩基間で1,2-d(GpG)型の鎖内架橋を形成する.次に,DNA修復系のタンパク質がこの架橋を認識し,DNAと強く結合する.その結果,逆にDNA修復が起こらず,アポトーシスが誘導される.」とするものである.この説は,DNAとシスプラチンの様々な様式の結合のうち,1,2-d(GpG)型の鎖内架橋が60%以上を占めるため,受け入られやすかった側面があり,詳細な機序に関しては現在も不明な点が多い.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Huang J. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 91, 10394-10398 (1994).
    2) Zhu G. et al., Cancer Res., 73, 4451-4460 (2013).
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  • 神田 敦宏
    50 巻 (2014) 2 号 p. 165
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    自然免疫においてウイルス・細菌の構成成分は,細胞表面にあるToll様受容体(Toll-like receptor;TLR)によって認識される.TLRの1つであるTLR3は,細胞外のウイルスRNA検知システムと考えられている.TLR3はマクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞に発現しており,TLR3からのシグナルは樹状細胞の成熟化を促し,細胞傷害性Tリンパ球やナチュラルキラー細胞の活性化を誘導する.RNAウイルス複製時に生じる二本鎖RNA(dsRNA)は,宿主細胞の細胞外に放出されると,dsRNA取り込み受容体を介して抗原提示細胞に取り込まれる.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Sasai M. et al., J. Immunol., 174, 27-30 (2005).
    2) Hacker H. et al., Nature, 439, 204-207 (2006).
    3) Oganesyan G. et al., Nature, 439, 208-211 (2006).
    4) Cavassani K. A. et al., J. Exp. Med., 205, 2609-2621 (2008).
    5) Tatematsu M. et al., Nat. Commun., 4, 1833 (2013).
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  • 石橋 拓也
    50 巻 (2014) 2 号 p. 166
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    アルコールや依存性薬物に対する欲求は脳内の報酬系回路の活性化によって引き起こされると考えられており,この回路を形成する因子は依存症の治療ターゲットとして注目されている.近年,アルコール依存症の治療ターゲットとして neuropeptide S(NPS)が注目されている.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Cannella N. et al., Neuropsychopharmacology, 34, 2125-2134 (2009).
    2) Kallupi M. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 107, 19567-19572 (2010).
    3) Thorsell A. et al., J. Neurosci., 33, 10132-10142 (2013).
    4) Sanna P. P. et al., Brain Res., 948, 186-191 (2002).
    5) Lu L. et al., Trends Neurosci., 29, 695-703 (2006).
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  • 小林 秀丈
    50 巻 (2014) 2 号 p. 167
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    消化管は栄養分の吸収に重要な器官であるが,細菌感染を起こす際の侵入門戸になることでも知られている.そのため消化管には幾つかの生体防御機構が備わり,特に腸管上皮の杯細胞より分泌される粘液成分のムチンは物理的防御機構を担っている.ムチンには幾つかの分子が存在し,ヒトの腸管では主にMUC2が産生される.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Gum J. R., Jr. et al., J. Biol. Chem., 269, 2440-2446 (1994).
    2) Johansson M. E. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 108, 4659-4665 (2011).
    3) van der Post S. et al., J. Biol. Chem., 288, 14636-14646 (2013).
    4) Arumugam M. et al., Nature, 473, 174-180 (2011).
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  • 池田 恵理子
    50 巻 (2014) 2 号 p. 168
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    複雑なストレス社会などを背景にして,うつ病の患者数は増加の一途をたどっている.うつ病は,気分変動,意欲低下などが進行すると社会生活にも支障をきたし,さらには自殺念慮などを呈することもあるため,早急な対策が必要な疾患の1つである.うつ病の研究は,抗ヒスタミン剤として開発されたイミプラミンに抗うつ作用が見いだされたことを端緒に,その作用機序を通して病態メカニズムの解明が進められてきた.1960年代にモノアミン仮説が提唱され,これをベースに現在汎用されている選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が開発された.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Malberg J. E. et al., J. Neurosci., 20, 9104-9110 (2000).
    2) Kornhuber J. et al., J. Neural. Transm., 112, 1583-1590 (2005).
    3) Gulbins E. et al., Nat. Med., 19, 934-938 (2013).
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  • 村田 実希郎
    50 巻 (2014) 2 号 p. 169
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    後発医薬品は,先発医薬品と比較して生物学的に同等であるが,色や形状が一致しているとは限らない.従来服用していた薬剤と同一成分で,色や形状などの外見が異なる薬剤へ切り替えることにより,その後の服薬不遵守の増加につながることがデータベースを用いた抗てんかん薬に関する処方内容の解析で明らかとなったので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Cutler C. et al., Biol. Blood Marrow Transplant., 17 (3), 285-290 (2011).
    2) Kesselheim A. S. et al., JAMA Intern. Med., 173, 202-208 (2013).
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  • 鹿内 浩樹
    50 巻 (2014) 2 号 p. 170
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    過度で持続的なストレスは,統合失調症や気分障害といった精神疾患の誘発因子として広く知られている.その機序として,種々のストレス曝露による脳内ストレス応答機構の長期的な変化が考えられている.特に中枢神経系においては,シナプス伝達効率の変化,すなわち「シナプス可塑性」と呼ばれる性質であり,長期的な伝達効率の増強現象はlong-term potentiation(LTP)と呼ばれている.これまでLTP現象は,海馬や扁桃体などの脳領域で活動する興奮性シナプスにおいて観察され,記憶や学習の電気生理学的な神経基盤として考えられてきた.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Bliss T. V., Collingridge G. L., Mol. Brain, 6 : 5 (2013).
    2) Inoue W. et al., Nat. Neurosci., 16, 605-612 (2013).
    3) Tenorio G. et al., Learn. Mem., 17, 627-638 (2010).
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MEDCHEM NEWS 目次
総説目次
藥学昔むかし
談話室
  • 林 秀敏
    50 巻 (2014) 2 号 p. 159
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    1894年,米国のメンソレータム社がその社名を冠した軟膏薬「メンソレータム」を発売.メンソール(menthol)とペトロリータム(petrolatum=ワセリン)とを併せた造語である.当初は胸に塗る「せき止めクリーム」として開発されたが,その後傷用常備薬として利用されることになる.そのメンソレータム社のマスコットキャラクターとして誕生したのが「リトルナース」.「家族の優しさ」や「奉仕」を象徴し,1930年代くらいまで使われていた.天才子役として人気のあった女優「シャーリー・テンプル」がモデルではないかという説もあるが,実際のところは創業者ハイド A. A. の孫がモデルらしい.
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