アクリル酸ブチル-アクリルニトリル (87/13) 共重合体の未分別物について, 希薄溶液粘度におよぼす, 溶解温度, 溶媒, 温度の依存性を検討し分別物の〔η〕と数平均分子量を浸透圧から決定した.
1) 各種溶媒中の〔η〕の比較-ベンゼン>酢酸エチル>アセトン>トルエン>プロピオン酸ブチル>プロピオンニトリル>ジメチルホルムアミド
2) 沈澱点におけるアセトン溶液に対する非溶媒の容積分率-n-ブタノール>エタノール>n-ヘキサン>メタノール>水
3) これらの共重合体は, 80°C以上の高温で分解するが, ヒドロキノンはこのラジカル分解を阻止する.
4) トルエン溶液の〔η〕の温度依存性から, ポリマー鎖の回転に関する見掛けの活性化エネルギーは, 0.25~0.39Kcal/molである.
5)〔η〕-数平均分子量の関係 (アセトン, 30°C)〔η〕=1.70×10
-5•
Mn0.69
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