アロハネート結合の定量法であるアミン分解法をポリ(オキシプロピレン)グリコール (PPG)-2, 4-トルエンジイソシアナート (TDI)-プロピレングリコール [1, 2-プロパンジオール (PD), 1, 3-トリメチレングリコール (TMG)] 系ポリウレタンの有効網目鎖濃度の決定に適用した. 求めた有効網目鎖濃度を弾性測定及び化学量論より決定した有効網目鎖濃度と比較し, 次の結果を得た.
1) 化学結合よりなる有効網目鎖濃度は, 化学量論より期待されるものより著しく小さく, 弾性測定からのそれもまた化学量論より期待されるものより小さかった.
2) 永久的なからみ合いは, 化学架橋の増加とともに増加した.
3) 物理的架橋よりなる有効網目鎖濃度は, 化学架橋よりなるそれに匹敵するという推定を得た.
抄録全体を表示