日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
41 巻, 9 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 多成分系のレオロジー (第5報)
    前川 悦治, 柳沢 省司, 草水 純男, 二宮 和彦
    1968 年41 巻9 号 p. 753-762
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    このシリーズの研究結果および純ゴム加硫物の粘弾性挙動に関する内外の研究結果を参考にして, 充てん剤~加硫ゴム混合系においても, 充てん剤の混在による連続媒体内の内部変形の変化は内部ひずみに関する一体近似によって近似的に記述され, 連続媒体を構成する加硫ゴム相の弾性挙動はMooney-Rivlinの式によって記述されると考えた.このような考えに基づいて, 微小変形および比較的大変形状態における応力緩和の等時データから, Mooney-Rivlinの式における2つのパラメータ, C1およびC2, および内部ひずみに関するパラメータのaの値を実験的に求める方法を提案した.この方法を, SBRおよびBRを原料ゴムとし, 活性および不活性充てん剤を配合して加硫した7種の試料群のデータに適用し, この方法が一般的な適用性をもつことを実験的に検証した.これらの試料群について得られたaの値から計算される充てん剤の有効容積分率の値は, 充てん剤の真の容積分率にいずれもほぼひとしいことがわかった.また, C1およびC2は活性充てん剤の混入量とともにそれぞれ減少および増大すること, および (C1+C2) は混入量とともに増大するものであることを示した.さらに活性充てん剤混合系では, 媒体を構成する加硫ゴム相も, その力学的性質が場所によって異なるという, 加硫状態についての不均一構造が存在することなどを推論した.
  • 加硫ゴムの破壊現象に関する統計学的考察 (第5報)
    藪田 司郎
    1968 年41 巻9 号 p. 763-767
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    これまでの報文では, 加硫ゴムの破断データの分布関数の3つのパラメータをGumbelのモーメント法にしたがって推定してきた。元来, この方法は, モーメント法であるがために, 推定にあたって好ましくない性格を持っている.しかし, これに代わるよい方法があるというわけでもない.
    これらの欠点を改良するため, 別の新しい方法として, Liebleinの最小分散推定子の応用を試みた.その結果, 確率紙上で中央部の適合性が改善された。しかし, 3つのパラメータを同時に推定することができないので, 期待されたほどの精度が得られなかった.この点は, 推定回数を増すことによって精度を上げることができるのではないかと思われる.また, これまでの推定法は, ある精度範囲で実用性があることが確認された.
  • 加硫ゴムの破壊現象に関する統計学的考察 (第6報)
    藪田 司郎
    1968 年41 巻9 号 p. 768-774
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    加硫ゴムの破断データの分布関数のパラメータの性格を明らかにするため, 分布の形状を変えると思われる数多い因子のうち, 比較的影響が大きいと考えられる充てん剤および加硫時間の効果を検討した.そして, 解析にあたっては, 特別に作ったグラフ, すなわち縦軸に規準化最低値, εを横軸にスケールパラメータ, 1/αを座標軸としたグラフに各データ点をプロットし, 実験のサンプリングの誤差の範囲内で, 種々の充てん剤の補強効果と変動係数, δ値との間にある規則性を見いだした.また, 加硫時間についても系統的な挙動をうかがうことができた.
  • 加硫ゴムの破壊現象に関する統計学的考察 (第7報)
    藪田 司郎
    1968 年41 巻9 号 p. 775-781
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    加硫ゴムの破断データの分布を記述することができる第3漸近最小値分布関数のパラメータの性質を系統的に調べるため, 充てん剤の効果の研究に引き続き加硫系の効果について検討した。一般に, 極値統計理論によれば, この効果を以下のような2つのものに大別することができる。すなわち, 前者は, 加硫系によって加硫ゴム中に形成される不均質構造に基づくFlawsとしての役割であり, 後者は, 加硫ゴムマトリックス本来のものに寄与するものである。そして, 結果的に, 両者の相対的なものが分布に影響を及ぼしていると考えられる.
    1/α-ε座標系では, 加硫系は充てん剤と異なった挙動を示し, 前報で予測したように, 定充てん剤系では, 加硫系の形式がどうあっても, プロットしたデータ点は, 等δ線上をシフトするだけであることが確認された.δ値から, 充てん剤の効果は, おもに加硫ゴムの不均質構造に関与したものであるとすれば, 加硫系の効果は, 加硫ゴムマトリックス本来のものに関与し, ロケーションパラメータに直接反映していると考えられる.
  • ゴム試験法の粘弾性的研究 (第6報)
    広瀬 善清, 古田 勲, 二宮 和彦
    1968 年41 巻9 号 p. 782-791
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    JIS-AおよびB形験片による引裂試験の内容をレオロジー的に考察し, まずこれらの試片によるデータを短ざく形試片の片側に切り込みを入れた試片によるデータと直接比較するための近似的方法を提案した.次にこの近似的方法によって得られるひずみ速度および引裂破断ひずみの値から, 文献 (8) にならって応力集中係数, kγを求める方法を紹介した.このkγは文献 (8) の研究によれば, たとえばJIS-A形試片については
    kγA-1=mγCA
    の関係があり, また両試片によるデータの間には
    (kγA-1) / (kγB-1) =CA/CB≅ (FB/tB) / (FA/tA)
    の関係が期待されることが示された。ここにmγは文献 (8) の応力集中因子であり, Cは試片のみかけの切り込みの長さである。またFおよびtは引裂破断時の張力および試片の厚さであって, (F/t) は引裂強さである.
    実験によってこれらの関係を検証し, CAおよびCBの値としてそれぞれ2.5mmおよび15mmを得た.これらの値は応力集中部位の先端曲率にも依存し, 現行試験法ではこれを明確に規定していないことを指摘した.
  • 1968 年41 巻9 号 p. 791a
    発行日: 1968年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
  • 1968 年41 巻9 号 p. 791b
    発行日: 1968年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
  • (4) ノクセラーCZとの併用
    1968 年41 巻9 号 p. 834-835
    発行日: 1968/09/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル 認証あり
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