脱色処理に電解処理法を適用し,とくに添加物を加えて脱色効果を促し,その処理条件を回分方式で検討とした。その最適条件は,
(1)陽極塗解のアルミニウム量が76mg/
lが得られる電流密度がよい。本法では200mA/50cm
2で30分間,300mA/50cm
2では20分間,
(2)処理時の液性はpH3.20~4.20,
(3)無添加の電解処理では20分間処理で脱色率92%であるが,第二鉄イオン(20mg/
l)を添加して処理すると処理時間5分間で脱色率95%,10分間では99%の脱色率を得た。
(4)過マンガン酸塩(40mg/
lO
2)の添加では,脱色率98%,CODの除去率75%と同時に無臭化もできる。
(5)過酸化水素の添加は脱色効果をわずかに向上させ,とくに脱臭効果を促す。
本方法での脱色処理の電力料金は,第二鉄イオン添加処理で15円/廃m
3水であるが,連続方式によると費用も減額できるので目下この方式について検討している。
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