日本大昭和板紙吉永株式会社は,2003年3月に日本ユニパックホールディンググループ(現日本製紙グループ本社)の事業再編に伴い大昭和製紙から分割し,日本大昭和板紙の生産会社となりました。首都圏に近い立地条件を生かし,古紙パルプ原料をメインに板紙・洋紙を年間約660,000t生産している。
当工場では,近年の古紙パルプ使用の増加に伴い,発生するPS(ペーパースラッジ)の処理とサーマルリサイクルを目的とし,2002年12月から5号焼却炉設備を稼動させた。
5号焼却炉は最大330t/日(絶乾)のPSを焼却することが可能であり,国内でも最大級の処理能力を有する。廃熱ボイラーは60t/hの蒸気を発生させ,併設する6号タービン発電機で10,300kWの発電を行っている。
排ガスは各種規制値を十分クリアーできる設備仕様となっている。また,灰は全量セメント会社に送られ再利用されている。
本報告では設備の概要と特徴,これまでの運転状況,トラブル事例や対策状況など紹介する。
抄録全体を表示