通年性鼻アレルギー患者を対象にFluticasone propionate (FP) エアゾール剤200μg/日 (分2) 投与の有効性, 安全性および有用性を客観的に評価するため, Beclometh非asone dipropionate (BP) エアゾール剤400μg/日 (分4) 投与を対照とし, 二重盲検比較試験を実施した.
最終全般改善度は, FPまたはBP群それぞれ 「著明改善」 33.3%, 37.5%, 「中等度改善以上」73.1%, 83, 0%, 「軽度改善以上」ともに96%以上と高い改善率を示し, 両群間に有意な差はみられなかつた. 概括安全度は両群ともに高い安全性を示した, 有用度では, FPまたはBP群それぞれ 「きわめて有用」 34.6%, 36, 4%, 「有用以上」80.8%, 85.2%, 「やや有用以上」ともに97%以上と高い有用率を示し, 両群間に有意な差はみられなかった.
以上よりFPエアゾール剤は, 1日4回投与のBPエアゾール剤と同様に高い有効性と安全性を示し, 1日2回投与でも有用性が期待できる薬剤であることが示唆された.
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