上質紙長網マシンにコンバーフローヘッドボックスを導入したことにより従来のエアクッションタイプヘッドボックスに比較し, 次のような改善がなされた。
(1) 品質上, 外観的には地合, 水シマの改善向上, また紙質としては特に大きな変化はないが, ワイヤースピードに対するスライスジェット比の変更による寸法安定性, 紙力のバランスが容易に変ることを利用し, トータルヘッド比の調節, 管理により要求品質に応じることが出来る。
(2) 操業上は坪量プロファイルの調節のし易さ及び品質管理がよりし易い利点がある。
(3) 保守の面ではインレットに回転ロールなどがないためメンテナンスフリーとなり, 保全作業の軽減, 修繕費の削減, 操業率の向上をもたらした。
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