Corynebacterium renale No.115株の有線毛 (P
+) 及び無線毛 (P
-) クローンのマウス腹腔マクロファージ食菌作用に対する感受性を比較した。オプソニン不在の場合には, P
+菌はP
-菌にくらべて食菌され難かった (P<0.001)。20%の濃度に補体を加えると, P
+菌, P
-菌ともに取り込み菌数が増加 (各々, P<0.001, P<0.005) し, P
-菌はP
+菌よりも多く食菌された (P<0.025)。抗線毛血清の存在下では, 補体の存否にかかわらずP
+菌はP
-菌よりも有意に多く食菌された (P<0.01)。抗線毛単クローン性抗体によっても, 補体の存否にかかわらず, P
+菌はオプソナイズされたが, その効果は多クローン性抗体のそれよりも低かった。抗P
+菌血清と補体の存在下では, P
+菌はP
-菌よりも有意に多く食菌された (P<0.05)。抗P
-菌血清の存在下では, 補体の存否にかかわらず, P
+菌の食菌はP
-菌の場合と同程度まで増強された。
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