ファルマシア
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60 巻, 11 号
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目次
  • 2024 年 60 巻 11 号 p. 996-997
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル フリー

    特集:アディクション研究の現状と新展開

    特集にあたって:本来,「依存症」とは薬物依存(物質依存)を指すものであったが,最近は「ギャンブル依存」「ネット依存」「スマホ依存」といった嗜癖(行動依存)にも「依存症」という言葉が用いられ,世間を賑わせている.これら「アディクション」には「やめたくてもやめられない」という,共通の脳内機序が存在すると考えられている.本特集では,アディクションの歴史と現状,新たな動物実験モデルも含めた最先端の研究を紹介していただくとともに,今後の予防法・薬物治療法の可能性,薬剤師の役割についても考えてみたい.

    表紙の説明:覚醒剤,大麻,危険ドラッグなどの薬物依存だけでなく,ギャンブル,ゲーム,インターネットなどの行動依存もまた,大きな社会問題となっている.これらのアディクションは,やめたくてもやめられないという共通した特徴があり,脳内ドパミン神経系を介した一部共通の機序が関与すると考えられている.薬物依存に関する研究に加え,行動依存に関する研究も,げっ歯類や線虫などを用いた新たなモデルが開発されて急速に進められている.

オピニオン
  • 和田 清
    2024 年 60 巻 11 号 p. 995
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    「依存」には、世界保健機関による定義がある。それによれば、原因として薬物による薬理作用が必須であり、結果的に「依存」と呼べるものは「物質依存」しかない。かつては「中毒」と「依存」との使い分けは曖昧であったが、今日では、それなりに使い分けされるようになった。ところが、今度は、「依存」と「嗜癖」との混同が起きている。「物質依存」が障害の一つとしての立ち位置を獲得してきたのは、「物質依存」に関する脳内病態研究の成果の蓄積があってのことであろう。それに対して、「行動嗜癖」に関する脳内病態研究の成果はあまりにも少ない。今後、「物質依存」に関する研究成果を座標軸として、それとの異同を含めて、「行動嗜癖」に関する科学的脳内病態研究の推進が必須であろう。

Editor's Eye
最前線
  • 松本 俊彦
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1003-1008
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    本稿では、筆者らが実施する「全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査」の結果をもとに、近年、我が国において国民に最も多くの健康被害を引き起こしているのは、「捕まらない薬物」「規制されていない薬物」、さらに言えば、「1回使っても人生破滅になんてならないことを自ら体験済み」の身近な医薬品であることを指摘した。こうした事実を踏まえ、薬物問題の歴史的および人類学的考察から、単に依存性薬物の薬理作用にだけ注目した啓発や規制施策ではなく、薬物乱用・依存する人の心理社会的背景に焦点化した対策が必要であると主張した。

最前線
  • 松下 幸生
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1009-1013
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    ギャンブル障害は行動嗜癖とよばれる依存の一つである。有病率は、海外の調査では、0.12~5.8%とされるが、2020年の国内調査では、18歳以上75歳未満の2.2%にギャンブル障害が疑われた。ギャンブル障害の治療として有効性が示されているのは、心理社会的治療法であり、認知行動療法や動機づけ面接法が中心となる。有効性が証明されて承認されている薬物療法は存在しないが、抗うつ薬、オピオイド拮抗薬、気分安定薬などで研究が進められている。

最前線
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新薬のプロフィル
  • 五井 伸博
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1050-1051
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    シスチン症は、細胞内のライソゾームへシスチンが蓄積することで発症する先天代謝異常症であり、腎、眼球、骨髄等全身の組織において細胞障害が生じる。角膜は無血管組織であるため、既存薬の内服による角膜シスチン結晶蓄積への治療効果は期待できず、点眼剤の開発が望まれていた。

    本剤(システアミン塩酸塩点眼液)は欧州及び米国に続き、本邦において2024年3月に「シスチン症における角膜シスチン結晶の減少」を効能又は効果として承認を取得した。

新薬のプロフィル
  • 進藤 麻未
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1052-1053
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    慢性移植片対宿主病(cGVHD)は、同種造血細胞移植の主要な合併症であり、移植片の免疫細胞が宿主を異物と認識してレシピエントの体細胞を攻撃することで発生する全身性疾患である。

    ベルモスジルはRho結合コイルド・コイル領域含有タンパク質キナーゼ(ROCK)2を選択的に阻害し、cGVHDに対するT細胞免疫応答の調整作用及び抗線維化作用を示す。既存の治療薬とは異なる作用機序を有することから、cGVHDの二次治療における新たな治療選択肢として期待される。本邦では、2024年3月に「造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)」を効能・効果として製造販売承認を取得した。

日本ベンチャーの底力 その技術と発想力
薬用植物園の花ごよみ
  • 須藤 浩
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1058-1059
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり
    電子付録

    星薬科大学薬用植物園では,従来からの役割である薬用植物の収集・栽培や展示に加えて,社会的交流を促進する植物の収集や利用方法,そして園内のデザインについて検討している.その一環として,学部学生を対象として,植物素材をコミュニケーションツールとして使いこなすための体験型講義を行っている.これらを総合して,心身の健康に加えて社会的健康に役立つ植物について学ぶ「ウェルビーイング植物園」へのバージョンアップを提案している.

日本人が知らないJAPAN
期待の若手
期待の若手
トピックス
  • 横江 弘雅
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1064
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    芳香族ヘテロ環化合物の位置選択的な官能基化は,新規医薬品開発など薬学領域においても重要な反応である.しかし,当該化合物固有の反応性に起因するバイアスが強く,位置選択性の制御は困難であり,選択性の高い官能基化法の開発が望まれている.本稿では,最近報告された触媒的デサチュレーションを効果的に用いた芳香族ヘテロ環化合物の位置選択的なアミノ化反応を紹介する.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) Boyle B. T. et al., Science, 378, 773-779(2022).

    2) Cao H. et al., Science, 378, 779-785(2022).

    3) Corpas J. et al., Nature Catal., 7, 593-603(2024).

    4) Dighe S. U. et al., Nature, 584, 75-81(2020).

  • 今野 翔
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1065
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    細菌感染症は,人類の歴史と切り離せない永遠の課題である.これまで多くの抗生物質が開発されてきたが,新規抗生物質の承認件数は急激に減少している.一方,薬剤耐性菌は増加の一途を辿っており,感染症領域では新薬開発が耐性菌に追いついていない.薬剤耐性は感染症のほかにがん領域でも頻発する課題であるが,薬剤耐性がんに有効な戦略の1つとして,標的タンパク質分解誘導(proteolysis targeting chimera: PROTAC)がある.PROTACはヒトのタンパク質分解経路を利用して標的タンパク質を分解する技術であり,がん領域において複数の臨床試験が進行している.結核菌ではATP依存性アンフォールダーゼであるcaseinolytic protease C1(ClpC1)と,タンパク質分解酵素のClpPが複合体となりタンパク質分解を担う.先行研究より,結核菌のClpC1に結合するデスオキシシクロマリンA(dCymA)を用いたBacPROTACが概念実証されている.本稿では,新規作用機序の抗生物質と成り得るHomo-BacPROTAC戦略と,薬剤耐性結核菌に対する有効性について紹介する.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) Cook M. A., Wright G. D., Sci. Transl. Med., 14, eabo7793(2022).

    2) Morreale F. E. et al., Cell, 185, 2338-2353(2022).

    3) Junk L. et al., Nat. Commun., 15, 2005(2024).

    4) White T. R. et al., Nat. Chem. Biol. 7, 810-817(2011).

  • 茂野 聡
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1066
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    オキサゾールは,酸素原子と窒素原子を含むヘテロ5員環化合物である.オキサゾールを構造中に有する化合物(オキサゾール化合物)は,π-π相互作用や水素結合などの分子間相互作用により,多様な生物活性を示すことから創薬リードとして注目されている.また,微生物の二次代謝産物としても報告があり,特に末端にオキサゾールが結合したものはユニークな生物活性を示すことが知られているが,単離,構造決定された例は少ない.

    本稿では,近年,急速な発展を遂げている遺伝学的アプローチであるゲノムマイニング法に加えて,オキサゾールが示す特徴的なNMRケミカルシフト値を指標にした標的指向型のメタボロゲノミクスアプローチにより,末端オキサゾール構造を有する新規化合物を微生物資源より見いだした例を紹介する.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) Zhang H. -Z. et al., Eur. J. Med. Chem., 144, 444-492(2018).

    2) Park J. et al., Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 63, e202402465(2024).

    3) Hiemstra H. et al., Can. J. Chem., 57, 3168-3170(1979).

  • 山口 智子
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1067
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    ATP binding cassette(ABC)トランスポーターはATPの加水分解エネルギーをもとに基質を能動輸送する膜タンパク質で,通常この輸送は一方向である.しかし,この常識から外れた双方向輸送型のABCトランスポーターがマイコバクテリアで発見された.本稿では,BacAと称されるこのABCトランスポーターのコバラミン輸送をin vitro蛍光アッセイで計測したNijlandらの論文を紹介する.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) Nijland E. et al., Nat. Commun., 15, 2626(2024).

    2) Rempel S. et al., Nature, 580, 409-412(2020).

    3) Gopinath J. M. H. et al., Open Biol., 3, 120175(2013).

    4) Arnold M. F. F. et al., J. Bacteriol., 195, 389-398(2013).

  • 八木 瑛穂
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1068
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    薬剤耐性結核は,治療が困難で慢性化しやすく,薬剤耐性菌による死者数の4分の1を占める世界的な問題となっている.一般に薬剤耐性菌は,薬剤感受性菌と比較して増殖速度が遅い等fitness(本稿では「適応度」とする)の低下が見られ,結核菌もその例外ではない.この適応度の低下が,薬剤耐性結核の患者間感染を抑えるのではないかと考えられていた.しかし,薬剤耐性結核菌の実際の感染力は感受性菌に勝る可能性があることが数理モデルによって示され,補償的な変異を獲得することで適応度が高まり,より効率的に感染することが示唆された.本稿では,リファンピシン(rifampicin: Rif)に対して耐性を示す結核菌の適応度の低下および補償的な進化のメカニズムを解明したEckarttらの論文を紹介する.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) Cohen T., Murray M., Nat. Med., 10, 1117-1121(2004).

    2) Eckartt K. A. et al., Nature, 628, 186-194(2024).

    3) Bosch B. et al., Cell, 184, 4579-4592(2021).

    4) Delbeau M. et al., Mol. Cell, 83, 1474-1488(2023).

  • 福島 章紘
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1069
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    生物は危険な目にあった文脈を記憶し,その後の危険察知に利用する.「危険」と「安全」の適度な区別は生存に有利に働くが,心的外傷後ストレス障害(PTSD)など強い心理ストレスを経験した患者では恐怖記憶の過度な汎化が起きてしまい,安全な状況であっても些細な手掛かりで恐怖記憶が想起されてしまう.恐怖記憶の汎化の仕組みには不明な部分が多く,その解明は記憶学習機構の理解という神経科学的側面と,不安性障害の治療法開発という臨床的側面の両方において重要な課題である.本稿ではLiらによる,強度ストレス負荷後のマウス背側縫線核セロトニン神経における共放出神経伝達物質のスイッチングと,恐怖記憶汎化におけるその寄与に関する論文を紹介する.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) Li H. et al., Science, 383, 1252-1259(2024).

    2) Hashimotodani Y. et al., Cell Rep., 25, 2704-2715(2018).

    3) Kim S. et al., Neuron, 110, 1371-1384(2022).

    4) Nakamura Y. et al., Sci. Adv., 8, eadd5463(2022).

  • 森戸 克弥
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1070
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    炎症は,生体内外からの刺激に対する防御反応であり,病原体や死細胞などの排除および損傷組織の修復過程において重要な役割を担う.一方で,生体には炎症応答の抑制機構も備わっている.これら炎症の惹起および収束機構の破綻は,自己免疫疾患や糖尿病,がんなど様々な疾患の発症,増悪に寄与すると考えられている.

    炎症誘発においてプロスタグランジンやロイコトリエン,血小板活性化因子などの生理活性脂質が寄与することは,広く知られている.また,Toll様受容体(Toll-like receptors: TLR)が刺激されたマクロファージではリピドームが劇的に変化し,これが異常な炎症応答の増強に寄与することも報告されており,適切な炎症応答のためには,厳密な脂質代謝調節が重要であることがうかがえる.一方で,抗炎症(炎症収束)過程に関しては,脂質代謝変動の有無を含め,その詳細な分子メカニズムについては明らかになっていなかった.本稿では,抗炎症性サイトカインであるインターロイキン10(interleukin-10: IL-10)のシグナル欠損における特定の脂質代謝変動の重要性を示したYorkらの報告を紹介する.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) Fullerton J. N., Gilroy D. W., Nat. Rev. Drug Discov., 15, 551-567(2016).

    2) Heller A. et al., Drugs, 55, 487-496 (1998).

    3) Hsieh W. Y. et al., Cell Metab., 32, 128-143.e5(2020).

    4) York A. G. et al., Nature, 627, 628-635(2024).

  • 百 賢二
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1071
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    急性心筋梗塞,狭心症などに代表される冠動脈疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患は,早期の介入(生活習慣の是正を含む)に基づき,上述の望ましくないイベントの発生を回避することが重要である.我が国においては日本動脈硬化学会が作成している「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」が5年おきにアップデートされており,加速する高齢化,健康寿命と寿命の乖離などを背景に,ますます重要性が高まっている領域である.動脈硬化の予防に対しては,低密度リポプロテイン(low density lipoprotein: LDL)コレステロールの管理が重要であり,1980年代後半から臨床で使用され始めたHMG-CoA還元酵素阻害薬であるスタチン製剤や,その後販売された小腸コレステロールトランスポーターの阻害剤であるエゼチミブに代表される脂質異常症治療薬は世界で最もヒトの寿命延長に貢献した医薬品の1つとして挙げられている.

    本トピックスでは,スウェーデンのカロリンスカ研究所のJuan-Jesus Carreroのグループが報告した,アテローム性動脈硬化性心血管疾患に対する一次予防に及ぼす脂質異常症治療薬(スタチンとエゼチミブ)の服薬アドヒアランス,または同治療薬の成分や投与量に応じて定義された治療強度との関連に関する報告を紹介したい.

    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

    1) 日本動脈硬化学会,“動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版”,2022年. https://www.j-athero.org/jp/jas_gl2022/(2024年4月20日閲覧)

    2) Mazhar F. et al., Am. Heart J., 269, 118-130(2024).

    3) Carrero J. J., Elinder C. G., J. Intern. Med., 291, 254-268(2022).

追悼
  • 那須 正夫
    2024 年 60 巻 11 号 p. 1060
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/01
    ジャーナル 認証あり

    恩師 藤雅臣先生におかれましては,2024年1月22日にご逝去されました.衷心よりお悔み申し上げます.

    近藤先生は大阪大学医学部薬学科(現 薬学部)を卒業され,大学院を経て大阪大学微生物病研究所の助手として,またフルブライト研究員として米国テキサス州立大学で芽胞形成菌の休眠,耐久機構,発芽機構等に関する研究で優れた成果をあげられました.大阪大学薬学部助教授に着任後は芽胞に関する研究に加え,当時大きな社会問題となっていた水銀やPCB等による環境問題の解決に積極的に取り組まれ,今日の環境薬学の基盤を構築されました.さらには環境中の微生物による化学物質の分解に関する研究では,環境微生物学研究に新たな方向性を示されました.

    大学では大阪大学薬学部長,大阪大学総長補佐,日本薬学会副会頭等の要職を歴任されるとともに,内閣府や環境庁(現 環境省),通商産業省(現 経済産業省)等の委員として貢献されました.

    国際交流やボランティア活動にも積極的で,千里ロータリークラブの会長,国際ロータリー第2660地区のガバナーを務められたのち,2010~2012年度には国際ロータリー理事として活躍されました.近藤先生は優れた研究者であるとともにミュージシャンとしても高く評価され,国際的な舞台においても専門的な知見と行政的なセンス,そして音楽で多くの人々を魅了しました.

    近藤先生,どうぞ安らかにお眠りください.

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