感染症学雑誌
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66 巻, 9 号
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  • 米田 尚生, 出口 隆, 山本 啓之, 岩田 英樹, 伊藤 康久, 斉藤 昭弘, 坂 義人, 伊藤 鉦二, 玉木 正義, 前田 真一, 斎藤 ...
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1209-1212
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    PCR法により男子尿道炎患者の初尿沈渣からの淋菌の検出を試みた. 尿道炎患者の初尿沈渣はproteinase Kで処理後, さらにフェノーノレ抽出をおこない, templateDNAとした. 淋菌の16S ribosomal RNA遺伝子の一部に相補的な2つのoligonucleotideをprimerとして用い, 206bpのDNA増幅の認められたものを陽性とした. 尿道分泌物または尿道擦過物の淋菌培養と初尿沈渣を用いたPCR法による淋菌の検出結果との比較では, 淋菌培養陽性21例中19例でPCR陽性で, 培養陰性24例は全てでPCR陰性であり, 45例中43例95.6%と高い一致率であった. PCR法による初尿沈渣からの淋菌検出は非侵襲的であり, 同一検体からChlamydia trachomatisを含む複数の菌種の検出ができるため臨床上有用であると思われた.
  • 徳永 周二, 大川 光央, 中嶋 孝夫, 山口 一洋, 西川 忠之, 石浦 嘉之, 小林 忠博, 久住 治男, 藤田 信一
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1213-1217
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    尿路感染症 (UTI) 患者におけるコアグラーゼ陰性ブドウ球菌 (CNS) の臨床的意義を明らかにする目的で, CNSが105cfu/ml以上分離された117例のUTI患者 (複雑性UTI, 106例;単純性UTI, 11例) の臨床的特徴を検討した. 複雑性UTI患者106例95例は無症状で, 11例 (10.4%) のみが尿路性器に由来すると考えられる発熱を有し, うち6例が尿路カテーテル留置患老であった. 一方, 単純性UTI患者は全例若い女性で, 典型的な急性膀胱炎症状を有していた. これらの結果から, 従来より尿道の常在菌であり単なるコロナイゼイションと考えられるがちであったCNSも尿路カテーテル留置患者や性的活動期にある女性では, 治療を要するUTIの原因菌となっていることが推察された.
  • 高田 伸弘, 藤田 博巳, 矢野 泰弘, 及川 陽三郎, 馬原 文彦
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1218-1225
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    著者らは, 日本紅斑熱多発地の四国南東沿岸地域において患者の発生状況を整理しながら, 本病の媒介動物を探る調査を1986年以来実施してきた. 結果として, 本病患者の大半は筍畑の作業時に感染しており, マダニ類の刺口と酷似した皮膚所見を多く認めた. 実地調査ではマダニ12種の分布を確認し, そのうち6種の磨砕乳剤を接種したSPFマウスに抗紅斑熱群リケッチア (SFGR) 抗体が, また複数種のヘモリンフ細胞に患者血清ならびに抗患者由来株単クローン抗体で免疫染色される微生物が, さらに唾液腺を含む諸臓器にも電顕でSFGRが見出されて, 各種マダニの発育環で回るらしいなどの事実は, マダニ類が本病原体の媒介に関与することを示すものであった. それで, ヒトへの媒介には複数種が関わり得ようが, 分布優先度やSFGR保有度またヒト刺症の頻度からはチマダニ属普通種 (成・若虫) が最も重要と推測された.
  • 田村 偉久夫, 甲田 徹三, 栗村 統
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1226-1230
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    3年間以上追跡調査したB型肝炎ウイルス (HBV) キャリアの血中デルタ肝炎ウイルス (HDV) マーカーを経時的に測定し, その臨床的意義について検討した.
    1) HDV抗体はHBVキャリア328例中6例 (1.8%) に持続して検出され, そのうち2例にIgM型HDV抗体が持続して検出された. HDV抗原はいずれの例にも検出されなかった.
    2) 疾患別のHDV抗体検出率は, 無症候性キャリア (0.4%) に比べて慢性肝疾患 (8.1%) が有意に高かった.
    以上より, HBVキャリアへのHDV重複感染は慢性肝疾患発症の一つの要因であり, HBVキャリアの経過観察にはHDVマーカーの測定が必要と考えられた.
  • 新村 政昇, 平田 哲生, 座覇 修, 中村 博, Akihiko KOUCHI, 上原 剛, 上地 博之, 大城 淳一, 志喜屋 孝伸, ...
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1231-1235
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    糞線虫が陽性であった外来および入院患者27例 (男性23例, 女性4例) を対象とし, albendazole 1回1錠 (200mg), 1日2回の3日間連続経口投与を1コースとし, 2週後に2コース目を行った.
    1) 駆虫率は1コース終了2週後は70.4%(19/27), 2コース終了2週後は66.7%(16/24) であった
    2) 1コース終了後には27例中1例 (3.7%) に腹痛が, 2コース終了後には27例中4例 (14.8%) に頭痛 (2例, 7.4%), 悪心 (1例, 3.7%), 皮疹 (1例, 3.7%) が出現したが, いずれも軽度であった.
    3) 肝機能障害が9例 (33.3%) に出現したがその程度はほとんどの例で軽度であった.
    4) 抗HTLV-1 (humanT-lymphotropic virus type 1) 抗体は27例中11例 (45.8%) が陽性であった.
    以上のように, 治療終了後の駆虫率は66.7%と低かったが, 臨床症状の副作用の程度が軽いことから, 投与量を増量することによって駆虫率を上げることができるのではないかと思われた.
  • 舘田 一博, 山口 恵三, 古谷 信彦, 平潟 洋一, 大野 章, 五島 瑳智子
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1236-1242
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    我々は, Rmdomonas aeruginosa S-6株をerythromycin (EM) 含有寒天培地で36時間以上培養することにより, 本菌の血清殺菌感受性が充進することを報告した (感染症誌, Vol.65: 1337-1343, 1991). 今回, EMから新しく合成された15員環系アザライド剤であるazithromycin (AZM) のP. aeruginosa血清殺菌感受性に与える影響についてEMのそれと比較検討した.
    P. aeruginosa 6株をjosamycin (JM) 12μg/ml, EM12μg/mlまたはAZM1.6μg/mlを含有する寒天培地で48時間培養したところ, JM含有培地においては6株いずれにおいても血清感受性に変化は認められなかったが, EM, AZM含有培地においては6株中2株 (S-6株, PA-103株) において血清感受性の充進が認められた. そこで, S-6株を用いて培養時間及び抗菌薬濃度の影響を検討したところ, AZM含有培地においては培養後12時間目より血清感受性の充進が認められ, しかも48時間培養菌においてはAZM0.8μg/ml (1/62.5MIC) でEM12μg/ml (1/8MIC) よりさらに強い血清感受性充進作用が認められた. また, EM, AZM処理によるS-6株菌体hydrophobicityの変化を測定したところ, これら抗菌薬処理により菌体hydrophobicityの低下が認められた.
    以上より, AZMはEMよりさらに強力なP. aeruginosa血清感受性充進作用を有することが明らかになった. P. aeruginosa S-6株におけるEM, AZMの血清感受性充進作用は菌体のhydrophobicityの低下と相関していることから, これら抗菌薬は菌体の表層構造に何らかの変化を引き起こすことにより血清感受性を高めていることが考えられた.
  • 木内 明男, 原 元宣, 田淵 清
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1243-1247
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    タイ国でブタ肺炎病巣より分離されたActinobacillus pleuropneumoniaeに, ストレプトマイシン, サルファ剤およびテトラサイクリンに対する耐性が認められた. Actinobacillus pleuropneumoniaeTA5株は二個のプラスミドDNA (pTA51=3.7Kb, pTA52=6.2Kb) を保有しており, 形質転換の結果からプラスミド (pTA52) は, ストレプトマイシンとサルファ剤耐性をコードしていた. 一方, Actinobaoillus pleuropneumoniaeTA8株も二個のプラスミドDNA (pTA81=3.7Kb, pTA82=4.4Kb) があり, プラスミド (pTA82) がストレプトマイシンとサルファ剤耐性に関与していた.四個のプラスミドは非伝達性で, いずれも小型であった. 制限酵素による消化パターンからpTA52とpTA82は一部共通したDNA断片があることが明らかになった. 家畜が薬剤耐性菌のヒトのリザーノミーとなっており, 注目する必要があると思われる.
  • 特に培養陽性患者について
    小林 桂子, 前側 恒男, 竹内 冨美恵
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1248-1255
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    百日咳の流行状況を把握し, 公衆衛生行政に資する目的で, 1986年6月から1991年5月までの5力年間に, 福井市内の6病院小児科を受診した百日咳様患者を対象として, 百日咳菌分離を主に, 各種追跡調査を実施し, 菌陽性患者について以下の成績を得た.
    1) 478名のうち83名 (男41名, 女42名) から百日咳菌を分離し得た. 2) 分離菌の血清型は1・3・6型80株, 1型2株, 1・4・5型1株であった.3) 83名のうち69名 (83.1%) が3歳未満のワクチン未接種児であり, ワクチン効果が示唆された. 4) 百日咳の臨床診断の目安とされる末梢血白血球数15,000/mm3以上, リンパ球百分率70%以上を示す菌陽性患者は3歳以下の67名のうち33名 (49.3%) に過ぎず, これのみでの診断は難しいと思われた. 5) 患者の住所は, 県下8保健所管内のうち7保健所管内に分布した. 特に福井保健所管内を囲む4保健所管内に於いては, 調査期間内の合計患者数が当該地区の各々の人口に概ね比例していた. 6) 菌陽性患者数には明らかな年次変動が認められ, 福井県の百日咳流行予測調査 (感受性調査, 厚生省委託事業) 成績に似通っていた. 年次変動の要因は不明であるが百日咳の疫学としては, 今後, この点を追求する必要があると考えられた. 7) Stainer-Sholte変法培地を基に我々が試作したHG-SS培地 (仮称) の百日咳菌分離率はBordet-Gengou培地 (BG) 及びCyclodextrin. Solid-Medium (CSM) に比べ明らかに高く, コロニーの発育性状もCSMより良かった.
  • 赤尾 信明, 大山 卓昭, 大川 力, 近藤 力王至, 廣川 渉, 伊藤 真一, 竹口 章夫, 松崎 本揚
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1256-1261
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    石川県の一民間企業において, 技術修得の目的で企業研修を受けているインドネシア人とフィリピン人の計198名について鞭検査と血液検査を実施した.ホルマリン・エーテル法による鞭検査で、33名のインドネシア人のうち94名 (71%), 65名のフィリピン人のうち48名 (74%) になんらかの寄生虫感染を認めた. この内, 触感染を認めた者は4.5%, 融感染都64.1%, 鉤虫感染都10.6%であった. 原虫類では, 大腸アメーバの薪が11.1%に, 小形アメーバが5.6%に, Blastocystis hominisの嚢子カミ4.5%, またランプル鞭毛虫の嚢子が2.0%に見られた. 難検査では赤痢アメーバの嚢子は認められなかったが, 同時に実施したカウンター免疫電気泳動法による検査によって, 112名中1名に同原虫に対する抗体灘認された. 鞭虫, 鉤虫あるいは蜘虫感染の認められたものに対して, メベンダゾールあるいはパモ酸ピランテルを用いて駆虫を実施した. メベンダゾールは鞭虫に対して85.5%(53/63) の駆虫効果を示したが, パモ酸ピランテル撫効であった (0/5). しかし鉤虫と蜘虫に対してパモ酸ピランテルは高い駆虫効果を示した.
  • 第5報標準株に対するモノクロナール抗体の性状と分離株の分類への応用
    山下 照夫, 粕谷 志郎, 長野 功, 大友 弘士
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1262-1269
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    惹虫病リケッチア標準株のKarp, KatoおよびGilliam株に対する8つのモノクロナール抗体 (MAbs) の性状を調べ, 惹虫病患者由来17株に対する反応性を間接蛍光抗体 (IF) 法で比較した. IF法で標準3株の共通抗原を認識したMAbsKp/1F11, Kp/C6, Kt/3B2, Kp/1C10およびKt/3C2は, 免疫プロッティング法で各々46~47kDa, 46~47kDa, 60kDa, 110kDaおよび54~56kDa蛋白と反応した. Kt/3C2は54~56kDa蛋白以外に数本のバンドと反応し中和活性も認められた. 標準3株の共通抗原を認識する上記5つのMAbsのIF法での反応性から, 岐阜県の患者から分離された14株は4グループに型別された. GJ-1株を代表とする4株は美濃地方北部から検出され, 5つのMAbsと良く反応した. KN. 2株を代表とする7株は美濃地方西部と東部で検出され, Kt/3C2と反応しない点でGJ-1株と区別された. KN-1株を代表とする2株は美濃地方東部から検出され, Kp/1C10とKt/3C2に反応しない株であった. 唯一有毛マウスに致死性のKN-3株は可児市で検出され, Kp/1F11, Kp/C6およびKt/3B2と反応性が弱い点で上記3グループと区別された. Kawasaki株とKuroki株は, 各々KN-1株とGJ-1株と同一の反応性を示した. Shimokoshi株はKt/3B2, Kp/1C10およびKt/3C2とほとんど反応せず, 岐阜県の分離株と異なっていた. わが国で流行している慈虫病リケッチアの抗原性は, 研究の進展に従いその多様性が明らかになっていくと考えられた.
  • 田中 吉紀, 足立 昭子, 足本 敦, 岸本 英彰, 豊島 良太, 山本 吉蔵
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1270-1275
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1991年4月に開設された鳥取大学医学部附属病院新病棟におけるStaphylococcusの汚染状況の推移を調べた. 1991年4月, 7月, 10月, 1992年の1月の4回廊下および病室の床から菌を採集し, 計282株のStaphylococcusを得た. 主な菌種はS. epidermidis 84株 (30%), S. aureus 65株 (23%), S. haemolyticus 58株 (21%) であった. メチシリン (DMPPC) 耐性株は全菌株282株中136株 (48%), 65株のS. aureus中13株 (20%) にみられた. また, ABPC, CER, CMZ, TC, EM, GMに対する感受性を調べると, DMPPCを含めて3剤から7剤に耐性であったのに対して, DMPPC感受性株は高々2剤に耐性であったにすぎなかった. これらのことから環境中からのStaphylococcusの検索は, 医療スタッフの鼻前庭からの検索とともにStaphylococcusによる院内感染の防止に有益であると考えられる.
  • 佐藤 篤彦, 岡野 昌彦
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1276-1282
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    起炎菌の年次的推移を調査することは, 抗菌剤選択の指針の確立だけでなく, 治療法の反省にも資することから, 宿主の病態からみた過去5年間における肺炎患者の起炎菌, ならびに抗生物質の効果について検討を加えてみた. 対象は, 1985~1989年の5年間における肺炎患者648例で, 男性424例, 女性224例, 平均年齢は65歳 (16~98歳) であった. そのうち, 呼吸器系基礎疾患を有する症例は336例 (52%), 全身性疾患の合併を有する症例は258例 (40%) であった. 起炎菌が同定されたのは346例 (53%) であわた.
    5大起炎菌はStreptococcus pneumoniae 19%, Haemophilus influenzae 16%, Staphylococcus aureus 14%, Klebsiella pneumoniae 14%, Pseudomonas aeruginosa 11%であった. 年度別ではK. pneumoniaeの減少 (18→3.5%) とS. aureusの増加 (10.9→26.3%) が認められた. 全身性疾患の合併を有する群, 院内肺炎群, 血清総蛋白6.5g/dl以下の群はS. aureusP. aeruginosaカミ高率であった. 使用抗生剤の約70%がβ ラクタム剤であり, 肺炎全体に対する有効率は74.9%であったが, 有効性を規定する因子として院内感染, 全身性疾患の合併, 呼吸器系基礎疾患を有する症例, 低栄養状態が関与した. 以上の結果は, 肺炎治療におけるempiric therapyの参考資料として意義あるものとなろう.
  • 原田 吉将, 出口 隆, 栗山 学, 坂 義人, 河田 幸道
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1283-1287
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    尿路感染症における尿中antibody coated bacteria (ACB) 検出法として新しく開発された簡便法の臨床的意義を, 従来の酵素抗体法と比較し検討した. 対象は急性単純性膀胱炎患者20名および急性ないし慢性腎孟腎炎患者28名の計48名で, いずれも尿中白血球数毎視野5コ以上, 細菌数104/ml以上のUTI薬効評価基準に合致する症例であった.
    従来の酵素抗体法では, 上部尿路感染症患者の92.9%(26/28) に尿中ACBが陽性で, 下部尿路感染症の100%(20/20) が陰性であった.SD-8828による方法では, 従来法に対レ陽性一致率は84.6%(22/26), 陰性一致率は100%(22/22) で, 全体での一致率は91.7%(44/48) と高い一致率を示した. SD-8828は, 従来法に比較してより簡便で迅速なACB検出法であり臨床的に有用な検査法と思われた.
  • 細川 和広, 森田 證, 今井 龍雄, 田中 道雄, 川原 穣, 北原 光夫, 亀谷 麒与隆
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1288-1292
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A 79-year-old male was admitted to the Metropolitan Hiroo Hospital with chief complaints of icterus and fever. A few weeks prior to admission, he developed fever and swelling of right side of the neck and was seen at a local hospital where an anti-inflammatory agent was prescribed. The fever subsided in a few days, but recurred together with development of icterus a few weeks later, precipitating this hospitalization. After admission, hepatic failure progressed rapidly, indicating a fulminant hepatitis. Renal failure also developed and he died.
    Autopsy revealed diffuse caseous necrosis with demonstration of acid-fast bacilli in the liver, as did in the spleen, kidney and bone marrow. This case epitomizes a subset of miliary tuberculosis in which the hepatic failure predominates the clinical presentation while lacking the ante-mortem chest X-ray features suggestive of pulmonary tuberculosis and post-mortem macroscopic changes indicative of tuberculosis.
  • 寺田 総一郎, 根ケ山 清, 河西 浩一
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1293-1294
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 大西 健児, 村田 三紗子, 安島 勇, 佐久 一枝, 中村 明子
    1992 年 66 巻 9 号 p. 1295-1296
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
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