国立農業図書館(以下NALと略記する)は,多くの利用可能な磁気テープ・サービスを,1つの2次情報マスター・データ・ベース(註2)への入力として利用することを調査・研究してきた。本調査研究において5つの基本方式(その中の3方式
(註3)は本格的調査から除外するけれども)を考慮した。その際,書誌的データ・エレメント,内容記述用語
(註4)の変換可能性(convertibility)と相互両立性(conpatibility),基本的な電算機ソフトウェアへの要請を併わせて考慮した。このプロジェクトは,NALとの契約によりオーエルパッハ社が行なっているものであって,NALのマスター・データ・バンクへ他機関で作成された電算機可読なデータを入力するときに起る技術的問題を調査研究しょうとするものである。この調査研究は,いくつかの機関,例えばEngineering Index,Chemical Abstracts Service,Biological Abstracts,PANDEX,Institute of Scientific,Information,The Library of Congress,The National Library of Medicineなどが最近,磁気テープによる2次情報の配布を開始した事実からみて時宜に適したものといえよう。そのためNALは,他機関から供給される電算機可読のデータを利用するいくつかの代替的手法を,それぞれ定義づける必要があるとした。このような調査研究は比較的新しい領域に属すると考えられるので,われわれは問題点を明確にし,次に本質的な回答を決定するため,それらの問題点を解決する方法論の確立を行なった。これらを目的とする最初の成果を以下に述べる。
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