情報管理
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38 巻, 5 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
特集:灰色文献を限りなく白色化する法
総論
  • 茂垣 栄一
    1995 年 38 巻 5 号 p. 413-419
    発行日: 1995/08/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    現在,行政情報公開の制度化を目指した取組みとして,政府は行政改革委員会の行政情報公開部会を発足させ,調査審議を続けている。行政情報公開についての行政改革委員会における内閣総理大臣に対する意見具申は,委員会発足の日から2年以内に行うものとされている。まず,政府における現在の行政運営上の措置としての行政情報公開施策を説明し,次に,平成2年9月に総務庁の行政管理局長が主催する研究会が情報公開の制度化にあたっての主要検討課題を整理しており,その内容を説明することによって,情報公開の制度化についての課題を明らかにしたい。
作る立場から
使う立場から
  • 野田 益弘
    1995 年 38 巻 5 号 p. 429-434
    発行日: 1995/08/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    住友金属工業(株)における灰色文献の利用について紹介した。同社は情報サービス業務を関係会社住金コスモプランズに委託しており,これの概要を述べ,同社が会員制の政策情報資料センターのNPISのサービス内容,利用状況。東京本社資料センターにおける団体資料,国際会議資料の整備状況, また所在情報が不明な場合の外部専門図書館利用案内について紹介した。
  • 宮川 隆泰
    1995 年 38 巻 5 号 p. 435-444
    発行日: 1995/08/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    “灰色文献”の主要な部分はそれに対するアクセスさえ改善されればその灰色性は消滅し,通常の文献資料と同様に利用できるようになる。米国のNTISが提供している技術報告書類がそれである。この論文では研究者の立場から見て,技術報告書を作成する理由,研究調査のプロセスにおけるその意義を述べた。また報告書作成機関と情報収集機関のそれぞれの立場からみた標準化などの問題点,利用者からみたその利用価値にふれ,最後に情報ネットワーク技術の進展の現状から,従来のいわゆる“灰色文献”は通常の文献資料情報に含まれるものと,依然として入手しにくい情報·資料に二極分解するであろうと述べている。
収集・加工の立場から
  • 小林 一春
    1995 年 38 巻 5 号 p. 445-454
    発行日: 1995/08/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    国立国会図書館における国内資料の収集状況および作成書誌について紹介するとともに,灰色文献の種類別探索法を考えてみた。同館は,同館法に定める納本制度に基づいて広く国内資料を収集し,灰色文献の収集にも力を入れている。その種類も官庁資料,各種調査報告書,学協会·団体の会報,大学紀要,会議資料,博士論文など,多種多様である。一方受入資料についての書誌も多種多様に作成している。「日本全国書誌」や各種蔵書目録,JAPAN/MARCやJ-BISC,あるいはNORENの各種データベースなどである。探索に当たってはこれらを使い分ける必要があるが,データベースには「官公庁コード」などの便利なコード等が設けられている。
  • 森田 一子
    1995 年 38 巻 5 号 p. 455-462
    発行日: 1995/08/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    日本の灰色文献は入手困難な文献という定評があり,世界の注目を浴びてきたが,米国では議会を初めとして長年その問題解決に努めて来た。日本でもその問題の解決に当たり,その一端として,国際交流基金日米センターと米国議会図書館の協同プロジェクトとして日米情報資料センターが発足した。センターは政策関係,産業·経済·環境および国防に関する日本の最新灰色文献を収集し,その需要者に最短時間で提供する。それは,距離·時間の差を越えた情報管理のプロトコルとして,将来への応用が期待される。
  • 松本 美和子
    1995 年 38 巻 5 号 p. 463-471
    発行日: 1995/08/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    公的機関で発行される灰色文献は重要性の高い有益な資料が多い。ここではJICSTにおける灰色文献の中の公共資料の収集について述べ,収集活動のスコープ,特徴とその種類,また収集の方法と実際の収集活動の困難性を論じた。さらにJICSTでは年間5,000冊を目標に資料を収集·蓄積してデータベース化し,平成7年3月現在48,000件の文献が検索可能となっている。その内容について報告する。
講座
  • マルチメディアと図書館
    田中 功
    1995 年 38 巻 5 号 p. 472-478
    発行日: 1995/08/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    マルチメディアの普及が,図書館に大きな変革をもたらしている現状を述べた。とりわけ図書館のマルチメディア化に果たす役割の大きいCD-ROMを中心に取り上げ,オンライン情報検索にどのような影響を与えているか,利用者に対するメディアリテラシー教育をどのように実施したらよいか,印刷物がどの程度この新しいメディアに移行していくか,さらに図書館のスペースセービングにどれだけ貢献するのかなどを考察した。これらの問題に対して図書館はどのように対応していけばよいかについて解説した。
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