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43 巻, 7 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
論文
  • ―国公私立大学の実績
    根岸 正光, 西澤 正己, 孫 媛, 山下 泰弘
    2000 年 43 巻 7 号 p. 575-592
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    米国ISI製作の引用統計データベース“National Citation Report (NCR) for Japan”を用いて,わが国の大学,大学共同利用機関における論文数とこれらに対する引用数の状況を調査・分析した。1981年から1997年6月までの日本の著者による論文は853,323件,うち大学関係者によるものは58,472件であった。国立大学は論文数,引用数とも70%以上のシェアを持ち,論文当たりの引用数でも比較的高い値を実現している。このほか,個別の大学・機関別の統計,高引用度の論文の統計等を示して,分析を加え,こうしたビブリオメトリックス的調査研究の課題と重要性を論じる。
  • 山崎 茂明, 魚住 智美, 大泉 怜子, 玉田 あゆみ, 藤井 理香, 柏木 裕美子, 池本 梨江子, 安達 薫, 塩野谷 元子, 小林 美 ...
    2000 年 43 巻 7 号 p. 593-603
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    1972年にF. Narinにより開発された学術雑誌の引用関係地図の手法を,ライフサイエンスの10分野を対象に応用した。その10分野は,自然科学(総合),生物学,生理学,生化学・分子生物学,免疫学,癌,内科総合医学,循環器病学,神経科学,精神医学である。2ステップマップは,Journal Citation Reports 1997年版を用いて調査対象誌が1,2位で引用している雑誌へ矢を引くことにより作成した。科学コミュニケーションの構造を図示できる有益な手法であり,特に各分野における中核的な雑誌やサブグループの識別が可能となり,さらに図書館などでの購読雑誌の検討にも役立つ資料になる。
解説
  • 武藤 晃
    2000 年 43 巻 7 号 p. 604-614
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    レファレンス・サービスに精通したライブラリアンや情報分析を専門とするスペシャリストは多くの分野の情報を扱い,彼らからみれば特許情報はその一部にすぎない。しかし,科学技術文献に絞ってみれば特許文献のウエイトはきわめて大きい。それにもかかわらず,特許情報は知財部門のパテントサーチャが扱い,情報スペシャリストは一般技術情報を扱うという「棲み分け」ができてしまったかのようである。知財部門と情報部門の連携がうまくいき,パテントサーチャと情報スペシャリストとが互いに協力する構図ができていれば問題ない。現実はそうばかりでない。パテントサーチャは一般技術情報には消極的であり,情報スペシャリストは特許情報に疎い。知財部門からみた場合,一般技術情報を必要とする局面は確かにあり,情報部門から特許情報を必要とする局面もあることは容易に想像つく。両者は互いの専門領域の情報を必要とする局面があるにもかかわらず,その局面への相互乗り入れが低調である。多くの情報スペシャリストにとって特許情報は扱いにくい情報である。法的な側面に加え,特有ないくつもの特許分類,複雑な国際的な対応関係などが横たわっているからである。世界的な規模において重要化している知的財産権を考えると,情報スペシャリストにとって特許情報は扱いにくい情報であってはならない。最近の知的財産権分野の状況をみながら,特許情報の扱いの難しさの周辺を探る。
報告
講座
  • データベースソフトウエア
    加藤 智之
    2000 年 43 巻 7 号 p. 625-635
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    データベースの構築と運用には専門的な知識とある水準の機器が必要であった。パーソナルコンピュータにおけるソフトウエアの高機能化とハードウエアの低価格・高性能化によって,個人レベルでデータベースの構築が可能になった。ソフトウエアにはデータベース機能以外にも,入出力インタフェースの作成やアプリケーション化に必要な機能,さらにはユーザ支援機能が搭載され,誰にもひと通りのデータベースを構築することができるようになっている。それらパソコン用のデータベースソフトウエアであるMicrosoft Accessを取り上げ,その機能を紹介する。
報告
  • ゾル‐ゲル法による機能性セラミックにおけるデータベース分析方法
    古屋 吉朗, 高野 勝宏
    2000 年 43 巻 7 号 p. 636-643
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    網羅的な文献レビューを行うためにはデータベース分析は不可欠である。「ゾル‐ゲル法による機能性セラミックの合成」を例に,文献レビューにおけるJICST ファイルの分析手法の一例を紹介した。テーマ選定のための主要雑誌のキーワード頻度リストの作成,網羅的検索のためのキーワード選択方法および上位語キーワードの利用,キーワード頻度リスト作成のための\SELコマンドの利用とその限界,そして機能とセラミックの化学組成のクロス分析の紹介などを行った。データベース分析により,テーマの輪郭および内容(構成要素)が明確になった。
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