科学技術庁および47都道府県の衛生研究所等に環境放射線に関する情報を提供するために,日本分析センターでは環境放射線データベースシステムを構築してきた。このデータベースでは,1957年から実施されている環境放射線モニタリングの調査結果を,リレーショナルデータベースに蓄積しており,その数は現在約84万件に達している。これらのデータの内訳は空間線量や雨水,土壌,日常食,農産物,海水,海産物中の
90Sr,
137Cs等の人工放射性核種および,
40K等の自然放射性核種に関する情報である。本報では,環境放射線データベースシステムの概要を紹介する。特にコンピュータ初心者でも容易にデータ検索ができることを目的として開発したメニュー式検索システムを,具体的な操作例によって報告する。
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