1965年に始められた蛋白配列データの収集活動は, 1971年の核酸データベースの活動開始と共に, 現在では分子生物学の基礎を支える一つの手段として位置するに至った。日, 米, 欧に蛋白・核酸各々に三つずつ, 計六つのデータバンクが日夜, データ収集と整理に携わっているが, そのデータバンク間の協力態勢が着々と作られつつあり, この中でCODATAおよび核酸国際委員会が大きな役目を果たしている。蛋白質のデータベースの活動では配列のデータベースのみならず, 高次構造と生物活性の相関を明らかにするためのデータベース活動も漸く端緒につき, 新しい幾つかのデータベースは従来の配列データベースとの協調を保った発展がもくろまれている。
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