1台の計算機を複数の利用者が端末を通じ, 共同利用する方式が主であったが, 最近では各利用者に1台の計算機を割り当て利用し, 必要に応じて手軽に電話回線等で接続する形態も出現してきた。そのためデータベース利用においても, 各利用者に一つのデータベースを持つという形態も現れてきた。そこでは, データベースの量と広さを目指すのではなく, 質と深さを重視する。この背景には, 個人のニーズの多様化と個性の尊重があり, 技術的にはパーソナルコンピュータの性能向上がある。本稿では, 個人用データベース管理システムTRIASについて述べる。TRIASは, 多分岐平衡木構造をベースとしてデータを連想三重組で管理するため, 高速データアクセスが可能になり, 個人用データの蓄積, 検索に適している。
抄録全体を表示