情報管理
Online ISSN : 1347-1597
Print ISSN : 0021-7298
ISSN-L : 0021-7298
40 巻, 11 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
論文
  • 小原 由美子
    1998 年 40 巻 11 号 p. 977-985
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    アーカイブスとは,ある個人や団体が,ある一連の活動,事業や事件の過程で作成,または受理し集積してきた資料で,継続的な価値が認められ保存されてきたものをいう。アメリカアーキビスト協会は1977年以来3回にわたり,大学院レベルのアーカイブス教育についてガイドラインを出し,アーキビストの教育水準向上に努めた。カナダではブリティッシュコロンビア大学大学院にアーカイブス専門学科が設けられた。歴史学重視か,資料整理の方法論重視か,という教育内容の議論に加え,近年では情報科学技術の教育が不可欠とされている。アーカイブス学の確立を目指して,アメリカでは初のアーカイブス学修士号を授与する大学院プログラム設立への努力が続いている。
解説
  • 第5回日本情報国際会議を中心に
    田村 晃児
    1998 年 40 巻 11 号 p. 986-1005
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    1997年7月30日から8月1日の間,米国ワシントンD.C.の議会図書館(LC)で,第5回日本情報国際会議が開催された。第1回が英国のウォーリックで開催されたのが1987年5月であったことから,今回はその10年目に当たる記念すべき会議であった。よって,本報の主目的は今回の会議の内容を報告することであるが,まず本会議設置の背景をレビューするとともに,過去4回と今回の発表内容を比較することにより,時代の趨勢に相応した特徴的な情報界の話題および課題を把握することを試みた。次に,個々の発表を理解するためには,その発表の背景となっているその時代の新しい事象および環境変化の影響(新しい風:インターネット等)を知る必要があることから欧米および国際会議で取り組んでいる課題(インターネットによるMEDLINEの無料提供,米国研究評議会の報告,独・仏の情報政策,EUのデータベース権利・保護指令とその反響,電子出版に関するICSU/UNESCO会議の勧告とICSTIのフォローアップ)について概説した。
紹介
  • 古関 正裕
    1998 年 40 巻 11 号 p. 1006-1019
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    「日経テレコン21」は日本経済新聞創刊120周年記念事業として公開実験を行った「マルチメディア型電子新聞日経ハイパープレス(NHP)」をベースに開発した先進のビジネス情報サービスである。インターネット/イントラネットに対応し,汎用のWWWブラウザで利用できるこのサービスは,従来のテキスト/数値情報に加え,画像・映像・音声も交えたマルチメディア情報を,分かりやすいインタフェースで提供している。イントラネット環境で全てのクライアントPCから利用できるよう,料金面も大量導入を考慮した体系になっている。
  • 矢口 学
    1998 年 40 巻 11 号 p. 1020-1030
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    科学技術振興事業団は,平成9年8月よりファクトデータベースシステム“ChemSource”のインターネット提供を開始した。このシステムは“JOIS-F”システムより継承した「熱物性データベース」,「結晶構造データベース」,「質量スペクトルデータベース」を搭載しており,インターネットならではのGUI検索や,Javaによる高度なグラフィック表示を実現しているが,現在無料での提供が行われており,特別な登録手続き無しに利用できる。本稿はとくにその利用法を中心に,システムを紹介するものである。
講座
  • データベースの法的保護の最新動向
    吉田 正夫
    1998 年 40 巻 11 号 p. 1031-1036
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    創作性のないデータベースの法的保護には,情報の円滑な流通との間に適切なバランスをとった新しい法制度が必要とされる。EUは1996年3月データベースについて独自の権利を設けるEC指令を採択し,加盟各国は国内立法化に入っている。米国では独自の権利のアプローチから不正使用のアプローチに変わりつつある。わが国では創作性のないデータベースの法的保護の議論は始まったばかりであるが,独自の権利を採用したEC指令の基本概念である投資保護についてのコンセンサスは得られておらず,むしろ不正競争防止法による保護が有力になりつつある。
科学技術の体制を築いた人々
情報便利屋の日記
キーワード設定の現場から
マンガ「ことばの泉」知る知る見知る
やってみよう!
feedback
Top