若干の適合文献に含まれるキーワードすべてをリストアップし, この中からユーザが選んだ10語前後の検索語候補の重み値を前記適合文献と検索対象データベース中の使用頻度から算出する。次いで, 前記適合文献のうち最低となる得点をしきい値と定め, これ以上を与えるブール探索式を逐次作成し, 検索を実行する。出力は, 文献得点計算モデルを用いてランキングすることもできる。5テーマについてINISデータベースで本自動法を模擬したところ, 平均適合率68%で平均再現率71%を得た。この検索効率は, 検索専門家がマニュアル作成した探索式による検索結果と同等である。また, ユーザの時間的, 労力的負担はきわめて軽く, プログラム作成も簡単と思われるので, その実用的効果が期待される。
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