網羅的な検索を必要としないユーザ向けに, 適当な数の関連文献を自動的に得る方法を提案する。まず, 質問内容を表す一群のtechnical termsを検索語として使用する。使用頻度の低い語から高い語への論理和を順次自動作成し, あるしきい値に合った探索式q
mとq
m-1を自動的に選択する。ユーザは, 探索式q
mによる出力を20件を限度として適合判定する。適合率が30%以上ならばq
mで, 以下ならばq
m-1で出力する。INISデータベース1年分 (76,600件) , 5テーマで本法を模擬した結果, q
mで平均適合率36%で平均再現率32%を得た。所要端末機接続時間は, 1テーマ当たり15分以内である。この効率は, 初心サーチャーが作成した探索式による結果よりもよく, 本法は所期の目的を達成し得ると思われる。自然語のみか, 自然語と統制語の双方を用いるデータベースのオンライン検索システムに適用可能であろう。
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