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52 巻, 12 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
INFOPRO 2009特別講演
  • 大江 和彦
    2010 年 52 巻 12 号 p. 701-709
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    電子カルテの導入が進みつつあり,診療記録が電子化されてきた。診療記録は診療にだけ使用されるのではなく医学上の新しい知見を得るための重要な情報の蓄積である。これを計算機処理により最大限活用するには,電子カルテで記録される病名情報の標準化が重要であり,そのために筆者らは 2002年より標準病名マスターを開発し提供してきた。標準病名マスターでは,疾患概念ごとに病名用語が標準化されデータベースとなっているが,その意味的な処理を可能とするため,疾患の概念定義を計算機上で記述した臨床医学オントロジーを開発している。臨床医学オントロジーでは,疾患を注目病態とそれをとりまく患者状態の連鎖として記述し,多様な患者状態を表現できるようにしている。本稿ではその考え方の概要を解説し,今後の発展性を論じる。
  • 竹崎 あかね, 細羽見 喬, 倉嶋 明子
    2010 年 52 巻 12 号 p. 710-717
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    日本農業シソーラス(JAT)の概要とその活用場面を紹介する。JATは,農業研究関連の学術事典等からの収集用語と国際連合食糧農業機関(FAO)が管理する多言語シソーラス(AGROVOC)収録用語から成り,AGROVOCに準じて,階層・等価関係で用語が整理される。JATでは,1)複数の英語名が同一日本語名に翻訳される,2)一つの英語名が複数の日本語名に翻訳される,3)学名の日本語表記が複数ある,4)膨大な量の表記揺れがある場合に用語整理法に留意する必要があった。JATを基に作成した形態素解析辞書,同義語辞書は,各々解析精度向上,検索漏れ防止に効果が認められたため,既存システムで活用している。JATは2009年11月から一般公開し,無償でデータ提供している。
  • 日置 将之
    2010 年 52 巻 12 号 p. 718-729
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    国立国会図書館では,平成18年度より図書館員を対象としたe-ラーニング形式の研修である,遠隔研修を実施している。近年,図書館員が職場を離れて研修に参加することが,さまざまな要因により困難になりつつある。遠隔研修は,このような状況を背景として,時間的・空間的・予算的制約を緩和した形で研修を受講してもらうためにスタートさせたものである。本稿では,提供開始から約4年が経過した遠隔研修の概要や現状等について報告する。
リレーエッセー
情報交差点
集会報告
視点
情報論議 根掘り葉掘り
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