情報管理
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45 巻, 1 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
解説
  • レヴィ, デイビッド M.:著, 高木 和子:訳
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 1 号 p. 1
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/04/01
    ジャーナル フリー
    デジタル資料の発達が図書館運営の方法を大きく変化させてきている。こういった状況で図書館は今後どのような発展をするのか,まず,将来の図書館像を3つ示した。デジタル技術が“壁のない図書館”であるユニバーサルな図書館を実現する可能性を作り出した。個人のニーズ,ローカルな情報ニーズを満たせる私的図書館もまた,デジタル技術がそれを可能にする。すなわち,個々人のニーズにあった情報にアクセスできるのでその意味で私的図書館が実現される。3番目は伝統的な近代図書館である。公的施設と核心的価値を持つ。この各々の長所,短所を述べ,次に将来の4番目の図書館を提示した。それがハイブリッド図書館である。バーチャルな存在を持つ将来のハイブリッド図書館では対象プログラム領域のためのポータルモデルを選択的に採択すべきである。一方で,ハイブリッド図書館では従来的な図書館同様,図書館利用者が物理的スペースを共有するという価値を持つ。今後,かような図書館の世界にはいることは,図書館にとって大きなチャレンジと言えよう。
  • 小原 由美子
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 1 号 p. 8
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/04/01
    ジャーナル フリー
    ニコルソン・ベイカー著『ダブル・フォールド』は,議会図書館はじめ多くの米国の図書館が,19世紀後半以降の新聞原紙をマイクロフィルム化後廃棄していることに端を発し,図書館の資料保存政策全般を痛烈に批判した書である。マイクロフィルム化・デジタル化よりも現物資料の保存を最優先するよう訴えるベイカーに対し,図書館側は,資料の内容保存と利用者の利便性を考えると,媒体変換は必須であると反論した。その一方,図書館情報資源振興財団(CLIR)は「図書館資料の現物保存タスクフォース」を公表して現物資料の重要性を見直す提言を行った。日本でも書庫不足により現物資料廃棄を行わざるをえない状況にあるが,国立大学図書館協会や医学図書館協会では,廃棄基準の設定や資料の共同収集・分担保存に取り組みつつ,国立保存図書館の設立を模索している。
紹介
  • 清水 康弘, 川口 和彦, 島津 秀幸, 大武 春菜
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 1 号 p. 22
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/04/01
    ジャーナル フリー
    当社では,技術管理部門が製品開発・設計に関連する技術情報を取り扱っており,技術情報を,「社内技術基準類」,「法規・規格類」,「技術資料類」の3種類に大別し,これらの共通課題である「必要情報の効率的な入手」を最重要課題と位置付け,課題達成に向けて活動を進めてきた。社内技術基準類については,あらゆる条件下で必要基準を探せるよう,基準検索システムの充実化に取り組んできた。また,法規・規格類については,情報源の充実化と,入手情報の分析・加工を,技術資料類については,社内外の無数の情報源から必要情報を探し出せるよう,情報ナビゲート機能の導入に取り組んできた。
  • 梶田 将司
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 1 号 p. 33
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/04/01
    ジャーナル フリー
    本稿では,北米の高等教育機関におけるe-Learningプラットフォームとして最も普及しているWebCTの現状について述べるとともに,1998年から名古屋大学情報メディア教育センターで行われているWebCTの日本語化活動の現状および利用事例についても述べる。また,WebCTの活動を通じて見えてくるトレンドとして (1) 学務情報システムとの連携 (2) キャンパスポータルとの連携を紹介する。近い将来,日本の大学教育においても (1) WebCTのようなコース管理システム (2) 学務情報システム (3) それらのエントリーポイントとなるキャンパスポータルは,必要不可欠なものになると考えられる。これらを活用したインターネット時代の大学教育用情報基盤が整備されるためにも,まずは,その核となるWebCTのようなコース管理システムの普及が望まれる。
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