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39 巻, 10 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
年頭所感
講演
  • 産業・社会・環境・ネティズン
    公文 俊平
    1997 年 39 巻 10 号 p. 736-751
    発行日: 1997年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    本稿は第33回情報科学技術研究集会における特別講演を編集し,収録したものである。今日起こっている情報革命の本質は,近代文明の成熟がさらに加速している状態,即ちハイパー近代化であるとして,社会,産業,政治などの側面から分析し,論証した。そして,21世紀には,企業,市場,市民を中心とした資本主義社会が終りを告げ,ネットワークが支え,智業,智場,智民が中核を成す社会が出現すると予測した。その智場としては,インターネットが最右翼であるとして,インターネットの課題および将来についても言及した。
特集
解説
  • 石田 中
    1997 年 39 巻 10 号 p. 753-759
    発行日: 1997年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    地球観測情報ネットワーク(GOIN)は平成5年7月に日米包括経済協議の「地球的展望に立った協力のための共通課題(コモン・アジェンダ)」の一つとして推進が合意されたもので,日米間で地球観測情報の相互利用ネットワークを構築する活動である。 本稿では,GOINの発足経緯,組織構成,これまでの活動状況(デモンストレーション,日米共同ワークショップ),今後の活動について述べる。
  • 大橋 有弘
    1997 年 39 巻 10 号 p. 760-767
    発行日: 1997年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    地球観測データのような公的データ流通促進のための法的・制度的課題について日本の著作権法と国有財産法における基本的な考え方と,今後の方向性について論述した。すなわち公的データの流通,有効活用を推進するうえで国有財産法による規定,手続きがやや煩雑であり,実態に即していないことを指摘し,またデータの著作者が公的機関の場合には著作権法上柔軟な考え方が必要であると述べた。 さらに,これら公的情報資源の有効活用における問題点を法律による公表,提供方法,情報サービス産業の活用,第三者提供,国際協力の各側面から論述するとともに,情報公開制度における観測データの位置づけについても論述した。
紹介
  • 太田 邦正
    1997 年 39 巻 10 号 p. 768-778
    発行日: 1997年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    GOINでは,いかに地球観測情報データベースを構築して情報交換を促進するかが課題となっている。データベースとしては,インターネット上で標準的に利用されているWWWを用いた検索が望まれる。データベース構築に当たって留意すべき点は,検索しやすいユーザインタフェースの実現,および検索結果の加工(可視化)である。これらを解決する技術がJAVAおよびVRMLである。JAVAを用いることで使いやすい検索プログラムの作成が可能となり,また,VRMLを利用することで数値データを3次元モデルとして可視化することができる。今後,JAVAやVRMLを用いた地球観測情報データベース構築が進められることが予想される。
  • 落合 治
    1997 年 39 巻 10 号 p. 779-788
    発行日: 1997年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    宇宙開発事業団地球観測センターにおいては,平成5年度より地球観測衛星データのNASA等データセンター間との交換,研究者ユーザへの配布,また,地球観測センター内におけるデータの一元管理を行うためのシステムである,地球観測情報システム(EOIS)を試作し,平成8年度8月の地球観測プラットフォーム技術衛星ADEOS(ADvanced Earth Observing Satellite)の打ち上げを機に運用を開始した。地球観測情報システムを利用することによりデータの全世界的な利用促進が広まり,地球環境問題解明のための基盤システムの一つとして大きな役割を担うことになるであろう。
講座
  • ビジネスでのインターネット活用
    佐野 雅之, 渡辺 昭次
    1997 年 39 巻 10 号 p. 789-802
    発行日: 1997年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    ビジネスでのインターネットの活用について,活用の主体別の観点から,企業内での活用(イントラネットの構築など),企業間での活用(企業間の情報連携など),企業―消費者間での活用(電子ショップの出店など)の三つに分け,その現状と課題について述べた。また,商業的なインターネット利用の普及拡大のための鍵を握るとされる「電子決済」を別に取り上げ,その現状と今後の展望について論じた。
  • 個人でのインターネット活用
    青木 由直
    1997 年 39 巻 10 号 p. 803-818
    発行日: 1997年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    個人がインターネットを活用する際に利用するコンピュータや電話料金体系,プロバイダーの選び方等の利用環境について解説した。実際に個人でインターネットを利用する具体例として,HTML言語で個人のHomeqageを作る方法について実例を引用しながら説明し,Homepage Buildesのツールについても述べた。個人的なHomepageの例として,公開日記の例を紹介した。インターネット環境の構築を実際に行っていくために,PPP(Point to Point Protocol)接続について,MacintoshとWindows 95を例にとり,接続の過程を説明した。CU-SeeMeシステムを利用して,実際に自宅からのインターネットによる動画像伝送が可能なことを示した。
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