情報管理
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43 巻, 4 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
論文
  • 中村 達
    2000 年 43 巻 4 号 p. 267-279
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    日本でもインターネットの普及とともに多くのWWW(World Wide Web)サーバが情報発信や情報収集のために設置されるようになってきたが,それにともないWWWサーバに対する不正アクセスの被害も増えてきている。本稿ではWWWサーバのセキュリティ問題をとりあげ,現在WWWサーバに対してどのような不正アクセスが行われているかを示すとともに,具体的なセキュリティ対策の方法を示す。
  • 筋の良いテーマを見つけるには何が必要か
    矢間 伸次
    2000 年 43 巻 4 号 p. 280-287
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    成熟期・衰退期における製品開発に必要なのは創造力である。創造力を生み出すには情報の収集・整理・分析が必要とされる。つまり,創造力とは情報を構造化することである。我々は課題を解決する手段は身に付けている。しかし,課題を見つけ出すことは不得意である。研究には実験研究と調査研究がある。コンセプトの良い研究テーマが見つかるまで実験研究をやるべきではない。じっくりと調査研究を繰り返し続けることである。調査研究には課題を解決する目的調査と課題を見つける探索調査がある。このレポートは探索調査に使うためのデータベース作りを述べたものである。併せて,各自の創造力を共有し伝承する知的プラットホームの構築を提言するものである。
  • 細矢 治夫
    2000 年 43 巻 4 号 p. 288-293
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    昨年科学技術振興事業団から,「量子化学文献データベース (QCLDB) の開発・構築への貢献」により科学技術振興賞の功労賞を受けた量子化学研究会 (Quantum Chemistry Database Group) の発足と,量子化学文献データベース (Quantum Chemistry Literature Database) について解説する。まず,量子化学と量子化学計算,特に非経験的計算(ab initio 計算)が化学の中で果たす役割と,その歴史的な流れを解説する。次に,ab initio 計算の増加に対応してQCLDB が科研費の特定研究から生まれ,今日に至るまでの経緯と,そのデータベースの作成過程とその問題点に触れる。
紹介
  • 電子媒体と情報の保存管理
    小川 千代子
    2000 年 43 巻 4 号 p. 294-300
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    日本では平成6年,七つの提言から成る電子政府構想が策定された。第6提言の電子保存は関連の議論に埋没していった。その後,国際的な議論では電子記録媒体が長期保存には適さないとされるに至っている。一方,電子媒体はなおペーパーレスオフィスを実現し利便性やスペース節約に結びつくものと期待されている。著者は世界のアーキビストが近年表明している現代技術による電子記録の長期保存への懸念を紹介し,個人的にはこの懸念を「記録の暗黒時代」と表現している。
  • 堀 英明
    2000 年 43 巻 4 号 p. 301-314
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    富山化学工業(株)綜合研究所では,1994年より情報共有化および生産性向上を目標とするインフラストラクチャーの一部として,我々情報管理担当者がローカルエリアネットワーク(LAN)を構築し,順次,拡張を行ってきた。現在,クライアント用パソコンを綜合研究所の全所員に配布し,富山化学工業全社LANの一部の大きな戦力として日常業務に活用している。しかしながら,現在の体制になるまでには,いくつかの問題・課題を克服しなければならなかった。これらについての経緯をまとめ,研究所へのLANの導入と運用について実例を挙げて紹介する。
報告
  • 和田 光俊
    2000 年 43 巻 4 号 p. 315-321
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    科学技術振興事業団は,研究ネットワークの高度化に関する調査の一環として,平成12年2月29日から3月3日にかけて,カナダのCANARIE,ドイツのDFN,および英国のDANTEの各機関を訪問し,それぞれの機関が運営する研究ネットワークについての調査を行った。カナダでは世界に先駆けて光インターネットのCA*net 3が構築され,欧州においても欧州横断ネットワークのTEN-155が拡充されるなど,ともに米国のInternet 2や次世代インターネットに相当するネットワークインフラの整備が進んでいることが分かった。
論文
  • 小菅 真理子, 大庭 成子, 広海 富美子
    2000 年 43 巻 4 号 p. 322-331
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    NECでは,11か所の図書室の管理を単一の図書業務システムで運用することにより,情報の一元化を実現し,図書室間の相互貸借を行ってきた。さらに,近年のインターネット普及に合わせた利用者サービスの拡大と,蔵書の有効活用を目的とした新システム(Bookナビ)を構築した。Bookナビでは,インターネット上で全図書室の蔵書検索や,検索時点での各資料の貸出状態を参照することができるとともに,利用者自身が,その場で貸出予約の依頼ができる機能を提供している。貸出予約機能は1999年8月にサービスを開始し,約半年が経過した。Bookナビの導入により,利用者サービスの向上に大きな成果を得られたのでここに報告する。
報告
  • 免震建築-「揺れに耐える」から「揺れをのがす」へ
    加藤 京子
    2000 年 43 巻 4 号 p. 332-342
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    従来,原子力施設や事務所における電算機室等で実用化されていた免震建築が1995年の阪神大震災で優れた性能を発揮したことから,マンションやオフィスビルなど一般の建築物まで適用範囲が拡大した。本稿では,免震建築の仕組みや免震部材の種類を解説し,阪神大震災以降の免震建築に関する技術開発の変遷を概観した。具体的な技術開発として免震部材の開発による戸建住宅,高層建築物への免震の適用,中間階免震,既存建物の免震化,上下動にも対応する免震(三次元免震),経年変化・維持管理,コスト評価などがあげられるが,特に適用範囲の拡大に焦点をあてて最近の技術開発を紹介した。
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