情報管理
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44 巻, 3 号
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講演
  • ミッショー ウィリアム H.
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 3 号 p. 163
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/06/01
    ジャーナル フリー
    情報技術の進展,とりわけ電子ジャーナルの出現で学術コミュニケーションは大きく変わりつつある。また,現在の情報環境は,出版社のリポジトリー,抄録・索引サービス,ローカルなリポジトリー・アグリゲータが存在する分散型情報環境である。一方で情報検索のツール状況は,標準化された検索環境としてのWeb,インタフェースとしてのブラウザの確立,HTTPの技術,標準化された言語などを安定して利用できる環境である。こういった環境にあってリソースをいかに統合し,更にツールを結びつけそれぞれの機関に見合った情報システムを設定し,情報を提供することは情報担当者,システム作成者,ライブラリアンにとって大きな課題である。これらリソースをリンクさせ,統合的なシステムを可能にするのがXML技術である。講演者は学術コミュニケーションの変遷,分散型情報環境,XML技術の詳細,メタデータとリンク技術,学術コミュニケーションの仲介的役割をもつ出版社および図書館の将来について論じる。筆者の属するイリノイ大学の大規模ジャーナルフルテキストプロジェクトであるイリノイテストベッドプロジェクトについても言及する。
論文
  • 齋藤 絵理, 小野寺 夏生
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 3 号 p. 174
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/06/01
    ジャーナル フリー
    Web上において,高品質な学術情報資源を提供するサービスがQuality Controlled Subject Gateway (QCSG) である。ここでは,自然科学を主題分野とする国内外のQCSG(25機関)を対象とし,開発機関や内容記述に用いられるメタデータエレメントの特徴,QCSG間の標準化動向を調査した。開発機関は大学図書館や個人による単独のものが主であり,特徴のあるエレメントとしてはDublin Core,IAFA templateでは定義されていない“Level”が目立った。内容記述の標準化は理想的な目標とされているが,各機関の認識の相違などにより達成には至っていない。
解説
  • 黒橋 禎夫, 日笠 亘
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 3 号 p. 184
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/06/01
    ジャーナル フリー
    本稿では京都大学附属図書館における自動レファレンス・サービスのプロトタイプシステムについて述べる。本システムは2つの知識ベースを利用している。1つは国立国会図書館分類法に対応する木構造データベースで,「~に関する本を探しています」などのレファレンス・サービスにおける典型的な質問に答えるためのものである。もう1つは自然言語で記述された知識ベースで,レファレンス・サービスによせられる広範な質問に柔軟に対応するためのものである。本システムは,従来の情報検索システムのように検索に対して答えを1回だけ返すというものではなく,ユーザとの対話を行う機能を備えている。
紹介
IT講座:インターネットと情報 第1回
  • 細野 公男
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 3 号 p. 199
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/06/01
    ジャーナル フリー
    ITは我々が行っている種々の活動に大きな影響を及ぼしている。情報の収集・蓄積・検索・伝達・提供・利用に関わる情報管理も例外ではない。そこで本論文では,まずIT革命の定義とITの範囲を明らかにし,政府のIT戦略本部が展開する政策を概観した。さらに新たなビジネス形態での情報提供,学術情報の流通,資料組織化方法の考え方,マネジメントの重要性,情報提供体制,情報利用に関する意識を取り上げて,ITがこうした側面にどのような影響を及ぼし,その結果どのような変化や問題が生じているかを論じた。最後にこれらの現象が今後の情報活動を大きく左右することを踏まえて,図書館員,情報専門家に求められる心構えを示した。
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