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46 巻, 2 号
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解説
  • 池田 正
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2003 年 46 巻 2 号 p. 79-89
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    IT(Information Technology)の進展により,インターネットとPCが急速に普及し,その高速化,大容量化も著しい。その結果,だれもが情報を作成し,発信し,入手し,利用するようになってきた。すべての人がクリエイターであり,すべての人がユーザである。また,音楽や映像等のデジタルコンテンツは,複製が容易かつ安価であり,しかも品質の劣化がほとんどないことから,ソフトウエアや音楽,映像等のコンテンツが無断でコピーされたり,海賊版が世界中で流通するなどの問題が発生している。このデジタル著作物の著作権問題を解決するために,コピープロテクション技術,暗号化技術,電子透かし技術などの技術研究や,これらの技術も組み込んだ,コンテンツ販売者と利用者を結ぶ一連のコンテンツの流通と利用をコントロールする電子著作権管理システムの研究が行われている。これらについて解説するとともに,文化審議会著作権委員会での,電子著作権の保護と利用に関連する議論について整理し,わが国での電子著作権管理の課題を明確にする。
  • ―Webにおける柔軟で動的なビジネス基盤―
    浦本 直彦
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2003 年 46 巻 2 号 p. 90-96
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    Webにおけるビジネスアプリケーション構築の基盤として注目を集めているWebサービスについて説明する。Webサービスは,プログラミング言語やプラットフォームに依存しないアプリケーション・コンポーネント統合を可能にする仕組みであり,急速に発展するビジネスの電子化,統合化の流れの中で生まれてきたものである。本稿では,Webサービスの生まれた背景と特徴に触れ,次にWebサービスの基本的な技術要素であるSOAP,WSDL,UDDIを説明する。さらに,Webサービスをソフトウエア部品の再利用という観点から議論する。最後に,Webサービスに関連する技術の最新動向について触れる。
  • ―データマイニング手法を用いた技術連関分析―
    中村 達生
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2003 年 46 巻 2 号 p. 97-106
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    データマイニング手法を用いて,論文と特許の内容的概念的な類似性からつながりを示す方法を提示し,人工知能分野,液晶分野,バイオテクノロジー分野の論文について,全特許文献との技術連関分析を行うとともに,本手法の有効性を示した。データマイニング手法の俯瞰(ふかん)的な分析力を生かして,論文と類似特許の件数について年別推移傾向を表し,論文の隆盛(減少)傾向と特許の傾向が,非常に似ている技術分野が存在することを明らかにした。また,類似特許のIPC分類に着目して,各技術に対するコア技術と周辺技術を同定した。
  • 辻丸 光一郎
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2003 年 46 巻 2 号 p. 107-112
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    バイオテクノロジーの進歩は,医療を大きく変えつつあり,遺伝子治療,細胞治療および再生医療等の先端医療が実用化されようとしている。これらの最先端医療は,従来の医療と異なり,医療技術を開発する企業の役割が重要であり,特にバイオベンチャー企業の役割が大きい。企業の技術開発を保護する手段として特許制度があるが,日本の特許制度は医薬品や医療機器の特許は認めるものの,医師が行う医療行為そのものを特許の対象としない。これに対しては,産業界を中心として疑問が投げかけられ,医療行為を特許の対象にすることの是非が活発に議論されている。本稿では,先端医療に関する特許の現状を解説するとともに,その問題点についても論及する。
  • 成清 正和
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2003 年 46 巻 2 号 p. 113-116
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    ニュージーランド(NZ)のITは,ハード面では自前でインフラをつくれず海外の技術に依存する一方で,ソフト面では,開発力・技術力は現地進出企業から高く評価されている。人口400万人のNZは,IT市場の規模は小さいものの,世界的なIT企業にとっては,失敗しても実害が少ない一方,成功すれば格好のサンプルになる点で実験市場的な意味合いを持つ。NZのIT市場は,小さいがための利点をうまく活用して先進的な技術を受け入れ,それにより地元にも技術が蓄積し,IT技術者もさらに育成されるという好循環が見られる。
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