科学技術庁においては,平成2年7月に資本金10億円以上の研究開発活動を実施している約1200社を対象に「民間企業の研究活動に関する調査」を実施した(有効回答率68%)。本調査によると,90年代における研究開発の方向については,技術のハイテク化が最も多く,次いで豊かな生活実現への対応,国際化への対応の順となった。また,消費者ニーズの変化への対応という観点からの研究開発の重点としては,80年代はコスト削減のための研究開発が多かったのに対し,90年代は高付加価値製品の研究開発が最も多くなった。このほか,国民生活関連技術レベル,展示館設置,学会支援,技術の国際比較等および技術貿易の状況について調査した。
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