情報管理
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44 巻, 1 号
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巻頭言
論文
  • 田中 秀明
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 1 号 p. 2
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    米国ISI社のWeb of Scienceを用いて発表論文数,被引用数について解析することを試みた。Web of Scienceの環境にあるところなら誰でもどこでも研究機関の論文生産とその引用状況の統計を解析することができる。誰でもどこからでも見ることができるということは,評価の透明性という点で一つの重要な要素である。Web of Scienceを用いて工業技術院の生命工学工業技術研究所,物質工学工業技術研究所,筑波大学化学,筑波大学応用生物研究の論文数,被引用数の解析を行った。もともとは研究用のデータベースであり,研究評価用に用いることはWeb of Scienceの副次的な機能なのでそれなりの制約もあり,留意点もあるのでそれらについて検討した。
解説
  • ―ドキュメントの電子化のためのシステムと手法―
    白旗 保則
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 1 号 p. 8
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    電子化ドキュメントの管理・配信を考えた場合,Webが極めて重要な技術要素である。電子フォーマットを決める上での大切な要素としては,「表示ソフトをいかに統一するか」「クロスプラットフォームに対応しているファイルフォーマットかどうか」「セキュリティをどのように確保するのか」「過去の文書と今後の文書の管理の一元性をどのように保つのか」「圧縮率の高いフォーマットであるということ」といった事柄を重視する必要がある。また,電子化ドキュメントの管理・配信とはパブリッシングである。つまり,ドキュメントのライフサイクルやパブリッシングのワークフローを再認識し,目的を明確にしてシステムを構築する必要がある。
  • 池田 実, 角井 恒
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 1 号 p. 17
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    本稿では,始めにインターネットなどネットワーク上で共有される情報に対する基本的な要件を示し,XMLが備える構造的な情報表現能力が極めて汎用的なものであって,その要件を満たすことを説明する。また,インターネット上の分散環境における情報利用の観点からXMLの利用特性を示す。次に,現状のHTMLで実現されているインターネットの情報共有における問題点を明らかにし,それらの多くがXMLの利用によって解決可能であることを示す。最後に,現実的なXMLによる分散的な情報共有の事例として,RDF(Resource Description Framework)を利用した論文情報の共有システムの例を示す。
  • 医薬情報ネット21
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 1 号 p. 28
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    昨今のインターネットの普及には目をみはるものがある。我々医薬情報ネット21(PINET21,以下PINET)は,無料で入手できるインターネット情報源について情報交換を行い,若干の成果を得たので報告する。まずメンバーが手分けして製薬企業にとって有用なサイトを収集し,編集してVirtual Libraryを構築した。その中で製薬情報について特にユニークで有用なサイトをいくつか紹介する。次に無料のインターネット情報源を積極的に活用する手段として注目される自動巡回ロボットについて紹介する。さらに,無料情報を活用する際の留意すべき著作権上の問題点についても検討を加えた結果を報告する。これらよりインターネット上の無料情報源には有用なものがあり,ますます利用が拡大するに違いないことを確認した。最後に,企業内の情報担当者は情報収集力に加えて情報の解析力をも備えるべきであると提言し,そのためにはPINETのような人的ネットワークが重要な手段となることを強調したい。
  • 荒木 啓介
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 1 号 p. 42
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    国際特許分類(IPC)は特許文献を検索するために重要であるが,膨大で複雑(第6版で75,000項目)であるため,馴染みのない科学者や技術者にとっては手に負えないと言われている。特許庁からのWebによる情報公開,企業等における社内ネットの普及などの環境変化を考慮し,技術者が容易にIPC項目にたどり着けるためのプロトタイプシステムを開発した。IPCの全項目を再構成した250の技術分野ごとに概念分析し,抽出したキーワードを適切なカテゴリー/ファセット別に分類し,シソーラス体系を構築した。これらをパソコン上で専用のプログラムによりGUI的な画面でサーチできる。ある概念を選ぶと,これとAND演算して更に絞り込めるキーワード群が色変化や記号で示されるので,試行錯誤をせずに該当項目を選定できる。利用者が直接フリーキーワードのみを入力して高速サーチする機能も備えている。このシステムは従来難しかった有機化合物のIPCサーチにも適している。
  • 川口 義博
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2001 年 44 巻 1 号 p. 57
    発行日: 2001年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    科学技術振興事業団(JST)は,現在JOISとSTNという二つのオンライン検索サービスを提供しており,両者は異なる検索システムで運用されている。JSTは,平成15年4月からJOISをSTNの検索システムMessengerに移行することを目的として,平成11年秋よりCASとの共同プロジェクトに着手した。検索システムをSTN Messengerに一本化する本プロジェクトの当初の目的は運用コスト削減であるが,将来的にはますます急速化する情報技術の進展に合わせ,ChemPortなどSTNの各種機能をJOISファイルにも利用可能とする方向を指向している。本稿ではプロジェクトの基本計画の概要について述べると同時に,JOISファイルを検索する際に利用できる機能について説明する。
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