情報管理
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34 巻, 7 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
講演
  • 作田 和幸
    1991 年 34 巻 7 号 p. 575-588
    発行日: 1991/10/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    JICST北海道支所開設10周年記念講演の収録である。新聞という情報を生み伝えるメディアに携わってきた者の目から,"情報"の持つ様々な側面を検証し,高度情報社会のあるべき姿,さらにはポスト高度情報社会への展望を述べた。まず'80年代,'90年代の情報社会の特徴を分析し,その延長線上に起こった「ベルリンの壁崩壊」「湾岸戦争」を素材に「情報の虚と実」を例証している。またグラスノスチで変貌するソ連社会に関し,体験も踏まえ,情報の社会に与える影響を述べ,そこから高度情報社会の脆弱さを指摘するとともに,高度情報社会のあるべき姿,さらにはポスト高度情報化社会の理念として高度環境社会について言及した。
  • ヘイズ, ロバート M.
    1991 年 34 巻 7 号 p. 589-608
    発行日: 1991/10/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    研究と教育,エンジニアリング上の設計と製造,政府と公共政策上の意思決定等をサポートするための科学技術情報のニーズについて論ずる。まず,提供における研究と応用のパターンの変化,研究·応用過程におけるコンピュータを使った情報のもつ重要性,情報伝達のための電子形式の登場,研究成果伝達パターンの変化,情報管理と伝達の新しい制度手段の発展等の重要性を確認し,枠組みを設定する。次に研究過程·成果応用における重要段階において情報がもつ役割の変化を明らかにする。最後に,デジタル画像処理に重点を置き,科学技術分野の情報利用の変化が研究図書館に及ぼす影響,形態研究情報管理における研究図書館の潜在的な役割に焦点を当て,図書館と図書館員の果たす役割を明らかにする。
  • 堀越 力, 浜野 輝夫, 石井 健一郎
    1991 年 34 巻 7 号 p. 609-619
    発行日: 1991/10/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    NTTヒューマンインタフェース研究所では,立体形状検索システムの開発を行っている。このシステムは,立体物の形状を超二次関数という数式で記述しており,ユーザが普段立体を表現するために使う言葉やスケッチにより立体形状を指示するだけで,それに類似した画像を検索することができる。この超二次関数は,少ないパラメータで多様な形状を表現でき,言葉と結び付けやすいといった特徴を有する。この関数パラメータを用いることで,三次元形状を客観的な数値データに変換することができ,言葉による変形操作を可能にしている。本稿では,超二次関数の特徴を述べ,検索システムの検索方法について紹介する。
講座
  • 企業の各部門で欲しい情報 (3)研究開発部門の立場から
    大竹 義宣
    1991 年 34 巻 7 号 p. 635-646
    発行日: 1991/10/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    研究開発の究極の目的はヒット商品を生み出すことである。このためには,いろいろな情報が利用されるが,3C時代(Color TV,Car Cooler)から3I時代(Identity,Imagination,Innovation)へと研究環境が変化しているとき,技術,市場,シーズ,ニーズのみならず価値観,人の行動,時代の流れなど,人の感性まで取り入れた情報の活用が必要で,多面的な情報の中からコンセプトを創造し,テーマを設定してブレークスルーへとつなげることが大切である。開発された商品は,特許によって市場での優位性が保たれる。反面,特許情報は開発された技術の詳細を表すものとして価値が高く,研究者にとって見逃せない有用なものである。また,パテントマップに加工することによって技術動向,企業動向などの知見を得ることができ,研究開発にとって欠かせない情報である。
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