計算機技術や通信技術等の進展に伴い, 多くの企業は, 自前のデータベースの構築・活用を情報活動の中核に位置づけ, 新しい情報活動の展開を目指しつつある。本稿は, 企業の情報管理活動が, 変革する経営環境・技術環境の下でどのようなインパクトを受けているかを考察し, 社内データベースの構築と利用をどのように図っていけばよいかを, 具備すべき要件, 対象情報と情報形態, 索引づけ, 利用形態と利用頻度, 評価方法等の観点から一般論的に解き明かす。最後に, 実際例として松下電器の技術情報管理システムMATISの概要を紹介し, REP, BOOK, SYMPの各ファイルの構築・運用に係る現況と留意点を述べる。
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