富士通 (株)における情報管理の実施例として, 94年5月から運用を開始したマルチメディア情報検索システム—FIND 2—について紹介する。FIND 2は, インターネットを通してマルチメディア情報の検索·再利用を全社規模で可能としたクライアント·サーバ型分散データベースである。 FIND 2は, インターネット·WWW·HTMLなど, 事実上の世界標準ツールを採用し, 特定の機器に依存しないオープンシステムとなっている。この結果, 社内の既存設備の活用が可能となり, 利用者の拡大と蓄積情報の増加が進展し, 情報再利用による営業·SEの生産性向上に大きな効果をもたらした。本稿では, FIND 2開発の背景やシステムの概要, 実現機能, 効果と実績, 今後の課題について述べる。
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