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51 巻, 1 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
巻頭言
  • 酒井 由紀子
    2008 年 51 巻 1 号 p. 2-10
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/01
    ジャーナル フリー
    欧米と日本でのEvidence-Based Medicine(EBM)とEvidence-Based Librarianship(EBL)/Evidence-Based Library and Information Practice(EBLIP)における,医学図書館員を中心とした図書館員の活動を対比しながら概観した。欧米では,EBMにおける医療従事者の支援活動が臨床の場にまで拡大され,EBL/EBLIPにおいても調査研究を中心とした幅広い活動が積極的に行われていることがわかった。日本でもEBL/EBLIPの適用を通じて図書館の活性化が可能か,その課題と展望についても考察した。前編では,EBMにおける医学図書館員のEvidence-Based Practice (EBP) 支援活動について述べる。
  • 白楽 ロックビル, 福田 沙織, 堀田 のぞみ
    2008 年 51 巻 1 号 p. 11-29
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/01
    ジャーナル フリー
    科学研究者の不祥事を実証的に研究する基盤として,日本の最近21年間(1987年~2007年)の「研究者事件データベース」を構築中である。そのデータベースに基づく分析を試み,改善策を提言する。まず,「研究者の不祥事」は「行為」→「漏えい」→「報道」→「確立」の4段階を経ることを明確にした。その過程で,マスメディアは重要な役割を果たしている。また,不祥事をなくすための政府,学協会の対策はおざなりに思えるが,根本的には,日本の科学者の閉鎖的価値観,形式に終始する行政,権力にすり寄る御用学者,などの旧弊な構造と文化風土を改善しなくてはならない。突破口の例として,各大学の理工系学部に科学技術文化学研究室を設置する提言にまとめた。科学研究者の現場の声を政策に生かす仕組みが必要である。
  • 松坂 敦子, 阿部 由美子, 稲葉 京子, 須田 陽子
    2008 年 51 巻 1 号 p. 30-40
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/01
    ジャーナル フリー
    文献検索では検索用語の選び方が重要である。看護師の検索用語選択には独特な傾向が存在し,独断的で不適切な用語や検索結果に期待のできない無効な用語の選択が行われている。図書館員はこうした事例を具体的に把握し,利用者への説明に活かしていく必要がある。そこで,看護分野における研究ではどのような言葉が検索用語として使われているのか,著者が付与するキーワードが検索のときに選ばれるキーワードでもあると理解してその特性を調査した。日本看護学会論文集の2003年から2005年の3年間における2,538論文に付与された合計9,392個,5,218通りの著者キーワードを索引誌「最新看護索引」の索引語とデータベース「医中誌Web」「JDream II」のシソーラス用語との照合を行った結果68%に当たる言葉が一致しなかった。この結果から問題点をまとめ,対処方法を考えた。
  • 渋谷 成美
    2008 年 51 巻 1 号 p. 41-54
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/01
    ジャーナル フリー
    SHIBUYA INDEXは,国内外の農薬の一般名,商品名,コードナンバー,メーカー名,構造式,主要剤型,毒性など,世界の農薬の研究開発者にとって必要な情報を網羅したハンドブックである。1962年から旧版を作成していたが,検索性の向上,持ち運びの手軽さ,新情報追加のしやすさ等の点を改善した画期的なSHIBUYA INDEX(新版,第1版)を1978年に作成した。以来改訂を重ね,2007年に発行した最新版(第12版)は,世界で使われてきた農薬で一般名または商品名の付いた剤すべてを含み,かつ有効成分の判明している新剤を加えて8,544剤(混合剤4,766剤含む)を収載している。ここでは,SHIBUYA INDEX作成の背景と改訂の歴史,編集意図や項目別の特徴を解説した。また,M&Aと品目売買の状況をまとめた資料「SHIBUYA INDEX-II (2) (主要農薬メーカーの動向)」についても紹介する。
  • 中村 三春
    2008 年 51 巻 1 号 p. 55-65
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/01
    ジャーナル フリー
    2004年に発足した大学コンソーシアムやまがた(愛称・ゆうキャンパス)は,現在,山形県内すべての大学等11の高等教育機関と山形県とから成り,広報・高大連携・教職員交流・合同入試説明会・単位互換・学生活動・委託事業などを展開している。「ゆうキャンパスリポジトリ」は,山形県内高等教育機関が発行する紀要等の電子化とデータベースの構築・公開を行うプロジェクトである。国立情報学研究所から山形大学への委託事業として整備されたこのプロジェクトを,本コンソーシアムでは,地域大学間連携の重要な契機として位置づけ,参加機関の協力のもとに強力に推進している。
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