急速な情報処理の進歩による計算機利用の用途拡大と, 迅速で正確な情報収集, 情報交換の必要性によって, 情報検索は情報化社会に必要不可欠なサービス機能を果たしている。本稿では, 京都大学大型計算機センターを例として, 大学大型計算機センターにおける情報検索サービスの現状を述べる。情報検索は大学においても研究活動に重要な役割を果たし, 利用件数も年々加速的に増え, 多種多様なデータベースが検索利用されている。利用状況を利用件数, 接続時間から整理し, 大学での情報検索の特性を分析した。また, 研究者がどのような検索要求の下に文献二次情報を探索しているかを調べた。その結果, ほとんどのデータベースにおいてキーワード, 標題, 著者項目で検索要求の約9割を満たしていることがわかった。
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