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34 巻, 9 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
講演
  • 多田野 久
    1991 年 34 巻 9 号 p. 759-770
    発行日: 1991/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    JICST四国支所開設5周年記念講演の収録である, 昭和23年, 資本金50万円で高松で設立された(株)多田野鉄工所が, 現在(株)タダノとして経営利益170億を上げるまでに至った足跡を, 幾つかの新事業の展開とその失敗に焦点を合わせ述べた。 社長としては4代目であるが, 設立間もなくから事業経営の一翼を担っており, ユニットハウス事業やさぬきうどんチェーンの展開などの新事業さらにはセルフローダーの製作などに自ら率先して当たってきた。 その豊富な体験から, 新事業を始めるに際しての教訓や, 自らの経営哲学, また今後企業経営はどうあるべきかなど, 様々な観点から導き出している。
  • —企業経営戦略と情報活用—
    柴田 亮介
    1991 年 34 巻 9 号 p. 771-784
    発行日: 1991/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    欧米企業をキャッチアップした日本企業は, 21世紀情報社会を迎えるに当たり, 新しい企業モデルを模索している。 そこで, 企業組織の構成員1人1人が情報活用·創造することのできる新しい企業モデル, インテリジェント·カンパニーの概念を提示した。 現在, 大企業といえども, 組織的な情報活用の意識は低く, 情報化への対応が遅れている。 低成長·不透明·不確定の環境変化に対応できる企業経営戦略の重要性が高まる中で, 大量の環境情報の中から戦略シーズを選び出す機能が, 情報部門に求められている。 本テーマは上·下に分れており, 前半では企業経営戦略とそのための組織的な情報活用の現状と課題について述べる。
  • 鈴木 重量
    1991 年 34 巻 9 号 p. 785-800
    発行日: 1991/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    製薬企業が情報を検索する道具としてコンピュータを使用しはじめて30年に近い年月を経た。 初期の頃は, 未発達のコンピュータに, そのハードウエアの限界を承知の上で, 独自のソフトウエアを開発して情報検索を行った。 その後, コンピュータのハードウエア, ソフトウエアの発達に伴って, 利用は増大の一途をたどり, その内容も文献情報検索にとどまらず, 研究開発の推移を予測する情報分析, 医薬品の開発に必要な, 化学構造と生物活性の相関を検討するプログラムなどの開発と多様化してきた。 そして, 今日, 新たな情報処理としてハイパーメディアを用いたNAVISの登場となり, より一層の拡大と発展を遂げることになった。
  • —欧米における最近の動向から—
    小野寺 夏生
    1991 年 34 巻 9 号 p. 801-818
    発行日: 1991/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    著作物としてのデータベースが持つ権利と責任の問題を, 著作権法と関連させつつ, 最近の欧米における判例, 情報関係機関の活動, 関係者間の論争等の事例に照らして解説した。 関係する問題としては, (1)二次資料(二次データベース)作成における一次著作物との権利関係, (2)データベースの作成者と提供者の間のライセンス契約の内容, (3)ゲートウェイにおける著作権の保護, (4)データベースの品質等に対して作成者の負うべき責任がある。 結論として, 著作権法の精神である著作者の財産権と人格権の保護と, 情報の自由な流通の調和を図ることが肝要であり, このために, 法令や判例と個別の契約の間を埋める関係者の合意によるガイドラインの必要性を説いた。
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