本論考では, 情報の東京圏一極集中を是正し, 地方の情報化をはかるためには, 情報インフラを整備するとともに, 人間の諸活動を実現することができる都市空間をつくり, それを舞台にして, ヒトが情報を交換するシクミ(情報発信力)を都市の装置としてくみこんでおくべきである, と提案している。地方の情報化は, 各都市の特性と人間の諸活動が実現できる高アメニティ都市空間とのうえに, (1)情報発信のプレゼンテーション機能, (2)知的生産と連結した文化創造機能, (3)情報交換のメッカとしての国際交歓機能をもつ「情報都市(メディアシティ)」を構策していくことにより, 現実のものとなるとしている。
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