情報管理
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34 巻, 1 号
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巻頭言
対談
  • —画像技術の積極的利用
    杉田 繁治
    1991 年 34 巻 1 号 p. 19-27
    発行日: 1991/04/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    従来の図書館や博物館では資料の管理に重点を置き,情報を活用するシステムが十分でないことを指摘し,人文科学研究の基盤として,それぞれの施設が所有している資料について,画像データなども入力して現物に近い情報を提供するシステムを構築することの必要性を述べている。例として国立民族学博物館でのマルチメディアデータベースの現状と特徴を紹介している。さらに人文系のコンピュータ利用の例として,情報処理学会の「人文科学とコンピュータ」研究会での発表テーマを示し,この分野の動向を紹介している。今後の問題として,文字·画像·音響の高速処理のためのハードウェア開発の必要性を強調し,マルチメディアの総合的な装置としてのホロテークの提案をしている。
  • 中川 隆, 熊谷 俊夫
    1991 年 34 巻 1 号 p. 28-41
    発行日: 1991/04/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    民族学の研究には写真やスライドなどの映像資料が重要な役割を果たしており,国立民族学博物館では,民族学者が世界各地で行うフィールドワークの際に撮影してきた写真やスライドのデータベースを構築している。このシステムは,研究者間での映像資料の共有と退色の防止を目的としている。写真やスライドはハイビジョンCCDカメラによりディジタル化し,光ディスクに保管している。同時に検索時に提供するための簡略画像を作成し磁気ディスクに保管している。検索にはパソコン端末を使い,端末に画像を表示できる。本稿ではこのシステムの概要と今後の課題を述べ,いくつかのサンプルを紹介する。
  • —企画型情報の活用はマーケティングそのものだ
    柴田 亮介
    1991 年 34 巻 1 号 p. 42-62
    発行日: 1991/04/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    マーケティング·プランナーが利用者である情報センターでは,利用者との接点である受付窓口を重視したい。利用者の情報ニーズは多種多様であり,情報センターはいかに情報ニーズに的確にタイミングよく応答できるか,安定して情報提供できるか,このために備えるべき条件や管理者の役割は何か。情報センターの企画·運営そのものにマーケティングが必要である。利用者の意見を重視し,新しい利用者を創造し,他の情報手段との競争に勝たなければ,情報センターの存在価値はない。プランナーは幾つかある情報獲得手段のうちの一つとして情報センターを利用している。マーケティング·プランニングの中での既存情報活用を位置づけることによって情報センターの役割を明確にしたい。
講座
  • 役に立つ情報の入手と活用
    1991 年 34 巻 1 号 p. 63-64
    発行日: 1991/04/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
  • 役に立つ情報とは—創造的な研究活動を例として
    河本 哲三
    1991 年 34 巻 1 号 p. 65-71
    発行日: 1991/04/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    科学技術の急速な進展によって,発生する情報量の増大が著しい。この情報を上手に活用できなければ1990年代を生き残れない。研究者によって工夫された情報の入手·活用スタイルをパターン化するとともに,情報を生かす研究環境条件は何かを示す。さらに,具体例として筑波を取り上げ,そこで研究者間のヒューマン·ネットワークができていること,このネットワークでは,人間同志の接触から生まれる主観的でインフォーマルな情報(これは,情報のうちの「情」の部分)が重要な働きをしていることを説明。この「情」と通信網によって入手される「報」の二つがマッチしてこそ情報として役に立ってくる。
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