本論文では, 昼間10~13時間の安静時のα波活動による分単位, 時間単位の周期的変動を調べた. また, 心理的な方向から mood の程度について, その日内変動およびα波との関係について調べた. 分析の結果, 次のような結果を得た.
(1) α波パワには単周期では約70秒, 時間単位の周期では約1.5時間の周期的変動が高い再現性で認められた.
(2) mood の日内変動では食事後約2時間経過した時点で, positive mood のレベル低下が認められた.
(3) mood の項目中, Fatigue-Sleep, Vigor-Activity の程度とα波パワの間に有意な相関関係が見られた.
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