振動感覚の計測は, 振動刺激による個人への影響の程度から感覚を論ずることに意味があり, 本報では, 主として振動刺激が生体機能, すなわち, 心拍数, 呼吸数および唾液分泌量への影響について述べ, さらに内省法による評価および振動振幅比をも加え検討した. かくて次のような結論を得た.
振動振幅0.5~7mmの場合, 振動数2Hz付近が良い影響を与える振動感覚であり, 1Hz以下および4Hz以上の振動数では, 人体におよぼす影響が大きく, すなわち, 悪い振動感覚を覚えるように思われる.
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