人間工学
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15 巻, 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 下条 誠, 斉藤 一朗
    1979 年 15 巻 2 号 p. 59-63
    発行日: 1979/04/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    本研究は, ポインティング動作での標的点の適正条件を測定する試験機についての報告である. 今回適正条件に関係するものとしては, 標的の枠の大きさ, 位置, およびその出現順序に注目した. すなわち試験機は, これらを自由に設定でき, その関係を測定できるようになっている. そして被験者が入力した点の位置座標, ならびに入力に要した時間から速度と正確度の関係を求めている.
    また標的の枠内に入力したか否かを判断して, その可否を被験者にフィードバックする. 測定結果は, ミニコンに入力され各被験者ごとの比較や統計が容易に計算できる.
  • 斉藤 一朗, 下条 誠
    1979 年 15 巻 2 号 p. 65-71
    発行日: 1979/04/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    ペンタッチ方式の漢字入力作業において, 文字盤に表示してある文字の大きさは, 入力作業能率に大きな影響を及ぼす. 本研究は, ライトペンによる入力作業について, 標的となる枠の大きさを4×4mm, 6×6mm, 10×10mmの3段階に分け, 入力に要した時間, ミスタッチ回数, 入力ズレの長さ等について検討した.
    実験結果は, 標的の大きさが小さくなるに従ってミスタッチ回数, 所要時間共対数に比例して増えたが, ミスタッチ回数の方が所要時間よりも標的の大きさの変化の影響を強くうける傾向を示した. また入力盤における標的位置の違いによって, 入力ズレの出易い領域と比較的正確に入力できる領域があることがわかった.
  • 青木 久, 三田 勝已, 矢部 京之助
    1979 年 15 巻 2 号 p. 73-78
    発行日: 1979/04/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    本研究は, 一方向撮影画像を使用した簡素な三次元測定法の開発を目的として行った. 考案した測定法の原理は, 被写体の真の長さと投影された長さとの差から, 三次元座標を算出するというものである.
    本測定法の特徴は以下のとおりである.
    1) 記録装置が1台のカメラである.
    2) 撮影場所の選択に制約が少ない.
    3) 被検者に不必要な負荷を加えない.
    この測定法を歩行中の膝関節角測定に応用した. その結果, ゴニオメーターを使用した報告とよく一致した. 本研究で開発された方法は, 三次元測定に適した方法である.
  • 田中 健一, 大山 正, 矢野 宏
    1979 年 15 巻 2 号 p. 79-85
    発行日: 1979/04/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    1mmの目盛りの間隔の視覚による内挿を情報理論的に分析した. 3種の仮想的測定者のモデルによるシミュレーションと3人の測定者による実験がなされ, 伝達情報量, 付加情報量, 出力情報量などが比較された. 実験結果により, 真値より目盛り間隔の中央に近くに判断する一般的偏りが示された. この偏りは, 間隔の両端から1/4の付近で最大であった. 弁別のちらばりと偏りとを含んだモデルが実験結果に適合した. 弁別のちらばりの標準偏差は間隔距離の約0.02, 偏りの大きさは0.06ないし0.09と推定された. 1/5, 1/10, 1/20, 1/40の4種のステップで目盛りの読み取りがなされたが, SN比 (伝達情報量と付加情報量の比) では1/10ステップでほぼ最大のSN比に達した.
  • 森住 昇, 熊本 順一, 後藤 昇弘
    1979 年 15 巻 2 号 p. 87-95
    発行日: 1979/04/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    この論文は, 2次の安定系の補償制御を行っているパイロットを, 最適制御の立場から表現しようとするものである. 計算により求めたパイロットの最適モデルを実験データと比較検討することにより, その正当性を確かめた. 結果として, パイロットは最適に近い制御をしているということ, および評価規範としては, 誤差 (パイロットへの入力) の自乗平均値とパイロット操舵量の微分の自乗平均値の和を採用するのが妥当であるということがわかった.
  • 神代 雅晴, 斎藤 和雄
    1979 年 15 巻 2 号 p. 97-104
    発行日: 1979/04/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は各種条件下における規制作業 (コンベヤー作業) と非規制作業について, 作業者の生理機能および作業の量および質について比較検討した. 被験者は8人の成人男子で, 単純繰り返し作業としてスタンプ押し作業を課した. 非規制作業では, 作業者は自己の自由な速度で30分, 120分, 150分間の作業をそれぞれ遂行した. 一方, 規制作業では, 非規制作業下で得られた1個当たりの平均所要時間値およびその時間値の1.5倍の所要時間値でそれぞれ120分間遂行させた. その結果は次のごとくである.
    1) 集中維持機能 (TAF) 検査では, 非規制作業方式下の120分作業, 150分作業そして, 非規制作業方式下で得られた one cycle time をコンベヤー作業のピッチタイムとした条件において有意の低下を示した.
    2) 自覚症状の訴え率では, 流れ作業方式に比較して, 非規制作業方式の訴え率が高かった.
    3) 不良率では, 非規制作業方式下の150分作業に最も多く, 非規制作業下で得られた1個当たりの平均所要時間値の1.5倍を基準速度としたコンベヤー作業において最も少なかった.
    4) 非規制作業において, 作業者に一連続作業時間を教示しないと, 作業能率は作業時間の経過に伴って指数函数的に減少した.
  • 1979 年 15 巻 2 号 p. 105-107
    発行日: 1979/04/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 1979 年 15 巻 2 号 p. 108b-109
    発行日: 1979年
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 1979 年 15 巻 2 号 p. 108a-109
    発行日: 1979年
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
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