人間工学
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4 巻, 4 号
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  • 副島 海夫, 佐藤 隆
    1968 年 4 巻 4 号 p. 273-282
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    人・機械系における人と機械の接触点の状態の改善には, 恒例の条件のときのものと, 異例や危険に直面した場合におけるものとに分けられよう.
    ここでは後者に関連して, 自動車や列車を運転中の危険発生可能性の高い条件下における人・機械フィードバック系の中の人間オペレータが直面する, 情報受入れ, 判断, および処置にいたる間の実務面の検討と, 自動車を例にとり, 事故などの衝撃の際に生ずる乗員の被衝撃と, その対策の面とをとり上げた.
    なお, 被衝撃の安全性の評価手段として用いられている減速度の求め方を再検討した.
  • 中塚 武司
    1968 年 4 巻 4 号 p. 283-291
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    現在社会問題となっている交通安全について, 事故は「人間の特性」と「人間・自動車・環境の系の要求」とのアンバランスから生ずるという前提に立ち, まず事故発生のプロセスを分析している. その中で高速走行下における安全要因4項目を指摘し, 各々の問題点を「人間・機械系」から捉えた. 具体的には「スピード感覚の錯覚」「高速走行時の心身反応」「横風外乱があるときのハンドル修正頻度」「自動車の周波数特性」の研究を自動車技術の立場から述べている. 一般に高速走行は, 自動車の限界に接近し, 人間特性を低下させるので, 系全体の要求を下げないと安全を確保しえないといえる. ここでは衝突時における人体の特性や自動車の安全性については触れない.
  • 近藤 武, 樋口 健治, 鈴木 忠義, 越 正毅, 杉山 貞夫
    1968 年 4 巻 4 号 p. 292-297
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 1968 年 4 巻 4 号 p. 297
    発行日: 1968年
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 大山 正
    1968 年 4 巻 4 号 p. 299-306
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 林喜 男
    1968 年 4 巻 4 号 p. 307-313
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    人間・機械系において, 人間の特性を伝達関数の形で表現しようという試みは, 1947年に Tustin がはじめてから現在にいたるまで多くの人々によって行なわれている.
    本研究は, 人間が制御対象を制御しようとするときにパーシュート・トラッキングとコンペンゼート・トラッキングとではどちらの方が人間にとって制御しやすいか, また制御特性として本質的にどのような相違があるかの研究のうち, この両者の制御方法の違いが, 人間特性としてどのように違うかを明らかにした. すなわち人間の制御動作が2入力出力系のブラックボックスで表わせることから, 任意の制御対象を制御するのに, その表示方式を追跡型にするか, 補償型にするかの選択に, この手法を利用することができる.
  • 加藤 孝夫, 米沢 富士雄
    1968 年 4 巻 4 号 p. 314-318
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    この研究はエネルギ消費の面から, 群集中を歩行する際の生理的負担度について調べることを目的として行なった.
    3名の青年男子を被験者として, 実際にいろいろな密度 (0.75~1.69人/m2) をもつ群集の中を種々の速度 (30~100m/min) で歩行させて, その時のエネルギ代謝率 (R. M. R.) を測定した. さらに, 比較の基準とするため, 別途無人域単独歩行の場合のR. M. R. についても測定した. その結果から, つぎのようなことがいえる.
    1. 群集の流れに沿って歩く場合のR. M. R. は群集と同じ速度で歩いても, 無人域単独歩行の場合よりも大きく, その増加分は群集密度のおよそ3乗に比例している.
    2. 群集速度より速い速度で歩くときは, さらにR. M. R. は増大し, この増加分は群集との相対速度の2乗と群集密度の3乗におよそ比例する.
  • 内部照明式標識および各種標識の視認性
    和気 典二, 上笹 恒, 内村 喜之
    1968 年 4 巻 4 号 p. 319-329_4
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    高速道路の建設と都市部における道路網の複雑化に対応して, 運転者にとってより目につきやすく, かつ読みとり易い道路標識が要求されるようになり, 最近, 一般道路と高速道路の接合, 分岐部やインターチェンジ等で内部照明標識が使用され始めている. しかし内部照明標識には, 新しい型式の標識であり, 設計, 設置に関する統一的な基準がない. ここでは, 内部照明標識の設計, 設置に関する統一的基準を作成する目的で, 特に誘目性, 視認性を中心に行なった一連の実験的研究のうち, 速度の影響, 地と図柄の配色の差異, 標識面の輝度, 地と図柄の部分の輝度比の適正領域, 標識周辺の環境の明るさの影響などについて論ずる.
  • 小木 和孝
    1968 年 4 巻 4 号 p. 331-336
    発行日: 1968/11/30
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    車両運転にさいする生理反応パターンの調査例をまとめて考察した. 運転の緊張は, 心的スペア能力の低下や自律系反応で表示されるが, 皮質機能変動には, 2つのパターンを類別できる. 自動車・電車運転では, フリッカー値の初期高進とそれにつづく漸次低下の傾向がみとめられ (C型), 機関車運転や単調な状況での運転では, 初期高進がみとめられず, 運転の初期から皮質機能が一様に漸次低下する経過をとる (L型). 長時間運転では, どちらの場合も顕著な大脳機能低下にいたり, 注意低下期を誘発して運転事故につながると考えられる. この反応パターンは, 運転「状況」によって左右されるから, 運転の拘束性・単調性を除いて事故防止をはかることが重要である.
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