手動制御系において, 提示された評価関数を最小にする人間オペレータの制御特性について実験し, 考察する. 実験において, 被験者には, 出力をある初期点から終端点まで移動させるように, また同時に評価値をも知らせ, それを少なくするように指示する. 評価値は, 与えた評価関数に基づいて計算したものである.
被験者は, プラントの動特性や最適制御パターンについてなんらの知識がなくても, 試行を繰り返すことにより評価値を減少させることができる. 最適制御パターンについての知識がある場合には, 容易に評価値を減少させることが可能で, 最適制御に近い操作となる.
このような人間オペレータの能力は, 自動制御系をはじめ多くの分野に利用できよう.
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