本研究では, 一般産業で実施しているストップウオッチやカメラやビデオ撮影によるタスク分析技法に代わる新しい3次元的なタスク分析システムの開発と解析ソフトの開発, およびその計測性能の検討を行った. その結果, (1)従来の水平方向の受信器に加え, 新たに垂直方向の位置を検出する受信器を開発し, 立位や椅座などの姿勢の様子を3次元的に測定できるようにした, (2)3次元的な行動情報と対応させて心拍数, あるいは対象作業の労働強度 (RMR) を測定できる, (3)作業の開始から終了までの全工程におけるタスク分析情報を作業工程や機器配置などと対応させて, 容易に収集できるシステムを構築することができた.
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